2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

空中庭園(2005年 アスミック・エース)

★空中庭園 11/29 みなみ会館 ★★★ →シャブでパクられた豊田利晃の最新作。まずは無事に上映されてよかった、と思う。配給会社は何もそんなにへこへこしなくてもいいし、キャスト、スタッフに克明なインタビューを行った1000円もするパンフを作っておいて…

理想の女(2004年 スペイン・イタリア・イギリス・ルクセンブルク・アメリカ)

理想の女 11/29 みなみ会館 ★★★ →オスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」の映画化。主演はスカーレット・ヨハンソンで共演にヘレン・ハント・ヘレン・ハントが恋多き悪女をやってるのだが、はっきり言ってなんか違うと思う。「恋愛小説家…

エリザベスタウン

●エリザベスタウン 11/27 TOHOシネマズ高槻スクリーン7 ★★ →「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウの作品。主役は「ロード・オブ・ザ・リング」組のオーランド・ブルームで共演に日本では人気がさっぱりないキルティン・ダンスト。この作品はそんな…

世界のCMフェスティバル2005

世界のCMフェスティバル2005 11/26 大阪国際交流センター ★★★★ →大阪ヨーロッパ映画祭のイベントの一つ。世界のCMをオールナイトで見まくるという物好きな企画で日本ではもう7回目になる。全国各地で開催されていて大阪では大阪国際文化センターにて大…

カーテンコール

★カーテンコール 11/26 シネ・リーブル梅田シアター2 ★ →「半落ち」の佐々部清監督の最新作。この人の作品はどうも私は好きになれない。俳優の持ち味を生かし、名演技を引き出す。多彩なキャラクターを繰り出しながらもストーリーを無難にまとめる演出…

フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い

●フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い 11/23 TOHOシネマズ二条スクリーン3 ★★★★ →血液濃度が濃い映画であった。養母を殺された4人の荒くれ共が復讐を誓うというシンプルなストーリーであるが、4人のキャラクターが独特でなかなか一筋縄ではいかない。4人…

同じ月を見ている 

★同じ月を見ている 11/23 TOHOシネマズ二条スクリーン4 ★★★ →多少の不満は残るがまあ及第点で見て損はない作品だと思う。主演は窪塚洋介。私はゲームの「街〜運命の交差点〜」(チュンソフト)や「卓球温泉」の頃(当時はヨースケだった)から窪塚には…

赤毛 1968年 三船プロ

☆赤毛 11/21 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★ →60年代後半から80年代前半までの岡本喜八の縦横無尽ぶりがすごい。「にっぽんの一番長い日」で東宝を代表する監督となったと思ったら、その次の年にはATGで「肉弾」そしてその次が三船プ…

戦国野郎 1963年 東宝

☆戦国野郎 11/21 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★★ →岡本喜八が初めて撮った時代劇。しかし現代劇と全く変わらない気持ちで撮ったらしく、西部劇のようなカラリとした痛快ちゃんばら劇に仕上がっている。主家から逃げた腕利きの忍者、…

マリオの生きる道 2005年 イタリア

▲マリオの生きる道 11/20 海遊館ホール 第12回大阪ヨーロッパ映画祭 ★★★ →イタリア映画。漠然と「バーを開きたい」という夢を持ちながらのんびりと暮らしているマリオという青年の成長を描く。この主人公の性格が私に似ていて、身につまされながらみ…

ハンブルク・セル 2004年 イギリス

▲ハンブルク・セル 11/20 海遊館ホール 第12回大阪ヨーロッパ映画祭 ★★★★ →これが一番面白かった。9・11を扱った、初めての本格的なフィクション作品。フィクションとなってますが、テロの実行犯を実名で描き、捜査記録、裁判文書を丹念に調べ上げ…

髭を剃る男 2005年 フランス

▲髭を剃る男 11/19 海遊館ホール 第12回大阪ヨーロッパ映画祭 ★ →フランス映画。本作だけゲストなし。出来栄えがひどい。ひでえ映画撮ったんで恥ずかしくて顔を出せなかったんじゃないか、と勘ぐってみたくなるほどである。ある男がいつも生やしてい…

Off Screen 2005年 オランダ・ベルギー

▲Off Screen 11/19 海遊館ホール 第12回大阪ヨーロッパ映画祭 ★★ →オランダが誇る名優、イェルーン・クラッペ(この映画祭の名誉委員長でもある)とベルギーの名優ヤン・デクレール(前回の名誉委員長)が共演したことで話題にもなったオラ…

ひとすじの温もり 2004年 スイス

▲ひとすじの温もり 11/19 海遊館ホール 第12回大阪ヨーロッパ映画祭 ★★ →今年初めて、大阪ヨーロッパ映画祭に行ってきた。これからは積極的にこの手の映画のイベントに参加しようと思う。本作はスイスの映画で失業を扱ったもの。失業した親父さんを中…

無宿人別帳 1963年 松竹京都

☆無宿人別帳 11/18 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★★ →江戸時代の無宿者を描いたサスペンスドラマ。主演は中井貴一の親父、佐田啓二。中井貴一にそっくりなのに驚くが、息子と違って目に色気があってなんとも艶っぽい。本作では腕が立…

八百万石に挑む男 1961年 東映京都

☆八百万石に挑む男 11/18 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★★ →市川右太衛門と言えば片岡千恵蔵と並ぶ東映の大看板だが、千恵蔵に比べるとどうも印象が薄い。長生きしている割には後半生、ほとんど映画に出なかったからだろうが、「血槍…

柳生武芸帳 双竜秘剣 1958年 東宝

☆柳生武芸帳 双竜秘剣 11/16 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★ →「柳生武芸帳」の続編。前作とほとんどスタッフ、キャストの変更はなしだが、本作では鶴田浩二が中心にストーリーが進みます。クールで人生をはかなく考える鶴田と隠密軍…

柳生武芸帳 1957年 東宝

☆柳生武芸帳 11/16 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★ →「柳生武芸帳」と言っても近江十四郎先生のシリーズではなくて、1957年に東宝でイナカンこと稲垣浩が撮った作品。主演は三船敏郎と当時、東宝で青春スターやってた 鶴田浩二。この2…

親切なクムジャさん

■親切なクムジャさん 11/13 TOHOシネマズ高槻 プレミアスクリーン ★★★★ →イ・ヨンエを見たくて映画を見に来たおばさんたちが「なんや、わからん」と首かしげながら帰っていく様が結構面白かった。が、私にもようわからんかった。一作目「復讐者に憐れみ…

この胸いっぱいの愛を

★この胸いっぱいの愛を 11/13 TOHOシネマズ高槻 プレミアスクリーン ★★★★ →はっきり言ってあんまり期待していなかった。塩田明彦の才能は認めるが前作の「黄泉がえり」ももう一つだったし、その二番煎じではたかが知れている、と思っていた。本作を見た…

SAW2

●SAW2 11/12 TOHOシネマズ高槻スクリーン6 ★★★★ →所謂「2」ものの定義は様々である。「ターミネーター2」のように前作の続編である場合もあるが、前作と同じような映画をキャストを総変えでやっちゃう場合もある。監督が「2」を撮りたいと思うのは前作…

ティム・バートンのコープスブライド

●ティム・バートンのコープスブライド 11/12 TOHOシネマズ高槻スクリーン4 ★★★★★ →私のよく行くTOHOシネマズ高槻という映画館はデジタルシネマを上映するシステムがあるらしく、本作はそのデジタルシネマによる上映による第一弾であった。日本でそのシ…

子連れ狼 親の心子の心 1972年勝プロ

☆子連れ狼 親の心子の心 11/11 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★★★ →シリーズ第四作。監督は日活アクション映画の旗手であった齋藤武市。本作の注目点はなんと言っても宮川一夫のカメラであろう。それまでのシリーズ三作の名場面のカッ…

子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる 1972年 勝プロ

☆子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる 11/11 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選4) ★★★★ →勝プロの作品が今見ても充分に面白いのは、勝新太郎や若山富三郎先生の魅力ももちろんだが、スタッフが一流であったことに尽きるのではないだろうか。何し…

ジーナ・K

★ジーナ・K 11/6 シネ・ヌーヴォ ★★★ →ほぼ半年ぶりにシネ・ヌーヴォに行ってきた。ここの椅子は大変にボロかったんだが、椅子が見事に新調されていた。ここで映画を見るときは大体、日本映画の特集で3本ぐらいまとめて見る。もうお尻が痛くて仕方なかっ…

掘るまいか/手堀り中山隧道の記録

★掘るまいか/手堀り中山隧道の記録 11/5 長岡京市中央生涯学習センター(コミュニティシネマ長岡京) ★★★ →長岡京市が駅前に新しく作った学習センターで月イチのペースであんまり話題にならない映画を上映してくれるらしい。めでたいことだ。本作は新潟…

2005年11月に見た映画

星による評価はあくまでも目安。5つ星で評価しとります。大体が星4つから2つまでの範囲です ★★★★★・・・映画ファンならば必ず見るべし ★★★★・・・・ぜひ見ておきたい作品 ★★★・・・・・映画館で見ても損はなし。ここまでは標準 ★★・・・・・・時間がない…

☆大根と人参

☆大根と人参 1/2 シネ・ヌーヴォ(社会派コメディの変遷「渋谷実と前田陽一」) ★★★★ →1963年に亡くなった小津安二郎の原案を渋谷実が映画化。小津安二郎記念作品と銘打たれているが映画はあくまでも渋谷実の調子で小津の脚本は原案にとどめられている。松…

☆好人好日

☆好人好日 1/2 シネ・ヌーヴォ(社会派コメディの変遷「渋谷実と前田陽一」) ★★★ →渋谷実監督作品。実在の数学者、岡潔をモデルにした、おっそろしく世間体からずれまくった、変人を笠智衆が演じる。笠と聞くと小津安二郎の映画ばかりが思いつくが渋谷実…

☆バナナ

☆バナナ 1/2 シネ・ヌーヴォ(社会派コメディの変遷「渋谷実と前田陽一」) →★★★★ ウェットなメロドラマを得意とした、いわゆる「大船調」と言われる映画に代表される松竹大船において涙や情緒を廃したドライな喜劇を得意とした監督がいた。彼の名前は渋谷…