戦国野郎 1963年 東宝

☆戦国野郎　１１／２１　高槻松竹セントラル（不滅の時代劇傑作選４）
★★★★
→岡本喜八が初めて撮った時代劇。しかし現代劇と全く変わらない気持ちで撮ったらしく、西部劇のようなカラリとした痛快ちゃんばら劇に仕上がっている。主家から逃げた腕利きの忍者、彼を殺すために追ってきたのに惚れこんでしまい、一緒に旅を続ける忍者、彼らを利用しようと後ろからついてくる変わり者の侍。演じるのは加山雄三、中谷一郎、佐藤允。喜八組の常連の皆さんですな。大きく広がることなく、きっちりとまとまったストーリーをアクション、笑い満載でテンポよく、さくさくと進めているので楽しんで見てられる。水野久美のおてんばぶりが楽しい。気が強い海賊の頭なんだが、コロリと中谷一郎に惚れてしまうシーンには大笑いした。砂塚秀夫も相変わらず、おいしい役柄で○。序盤で、顔をまっ二つに割られて死ぬ中丸忠雄が強烈な印象を残す。

戦国野郎 [DVD]

kihachiフォービートのアルチザン―岡本喜八全作品集