SAW2
●SAW2 11/12 TOHOシネマズ高槻スクリーン6
★★★★
→所謂「2」ものの定義は様々である。「ターミネーター2」のように前作の続編である場合もあるが、前作と同じような映画をキャストを総変えでやっちゃう場合もある。監督が「2」を撮りたいと思うのは前作では描ききれなかった、それは時間的な都合も金銭的な都合もある、そこを描きたいからだと思う。中には面倒くさいから同じような作品撮っちゃえという人もいるだろうが。キャストにしてみたらヒットシリーズに出演することで自分のイメージを決めたいと思うからであろう。(織田裕二はそれが厭で「踊る」シリーズから離れた。そういう人もいる)そして興行側であるが、これはもうヒットシリーズの続編という「柳の下の泥鰌」を期待してのもんだろう。(ひつこいがここにも例外はある)
ファンにしてみれば、好きな映画がもう一回楽しめるわけなのだが「2」の出来栄えがひどかったら前作への自分の思いまでが揺らぐのではないか、という不安もある。もし「恋愛小説家2」だの「少林サッカー2」だの企画されても、嬉しい反面、不安でいっぱいである。「2」ものは難しいのである。ヒットシリーズの続編は金が集まりやすいのか、よく作られている。しかし「柳の下の泥鰌」はそう何匹もいないのだ。それは死屍累々と続く「2」ものの残骸を見ればわかる。そもそもである。そもそもこの映画にどうして続編が必要なのか、と考えてしまう映画が多すぎる。
実は「SAW2」には相当不安があった。確かに犯人は逮捕されてないが、「ソウ」は完全に完結していたからだ。同じようなシチュエーションで似たような映画を作ることに意味あんのかと思った。が、その不安は見事に払拭された。出口の無い部屋に閉じ込められた8人の”ゲーム”という設定は序盤からあっさりと壊れてしまう。ボコボコと人が死んでいくのだ。犯人のジグソウの用意したゲームに彼らは乗らずに闇雲に走りまくる。前作のような謎解きのサスペンスではない。その一方でリング外ではジグソウと暴力刑事のエリックとの対決が繰り広げられる。しかしこれもサスペンスにはなっていない。エリックも閉じ込められた8人も賢くないのだ。一体、これはどんな映画なのかとスクリーンから目を離せなくなる。そしてラストの見事などんでん返し。サスペンスと思わせないサスペンス映画になっています。
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