京都映画祭

悲しき天使

★悲しき天使 10/27 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★ →映画も撮るお医者さん、というよりも医師免許を持つ映画監督と呼ばれたい大森一樹最新作。この日は監督の舞台挨拶付き。70年代後半、大阪が元気だった頃に自主映画の雄として鳴ら…

インディアン・サマー

★インディアン・サマー 10/27 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★★ →この日は主演のいしだ壱成の舞台挨拶があった。一昔前なら大騒ぎになったと思うが、突然決まったことで告知も当日にしかされなかったので、会場はガラガラ。ちとかわ…

ありがとう

★ありがとう 10/25 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★★ →正直、期待していなかった作品だった。震災からの復興がテーマでノンフィクションの映画化。しかも主演が赤井英和である。さらにである。この映画 ありがとうは東映の作品で毎年…

寝ずの番

★寝ずの番 10/29 祇園会館(第五回京都映画祭) ★★★★ →4月に見ており、感想はほぼ同じ。津川雅彦の舞台挨拶があったが、金を出してくれる会社がなくて、製作は難航したらしい。下ネタ満載のため、テレビでは絶対に流せない作品だし、家族の前で見るのも…

緋牡丹博徒

☆緋牡丹博徒 10/29 祇園会館(第五回京都映画祭) ★★★★ →山下耕作監督の緋牡丹博徒シリーズの第一作。シリーズ通じてのキャラクターである、不死身の富士松や熊坂虎吉、お神楽のおたか が既にズラリでこの作品で世界観が固まっていたことがわかる。博徒…

女番長 ゲリラ 

☆女番長 ゲリラ 10/28 祇園会館(第五回京都映画祭) ★★★★ →鈴木則文が監督した東映ピンキーヴァイオレンスな一本。杉本美樹、池玲子の二枚看板で京都を舞台にした女番長の大暴れが楽しい。この人たちは下着をつけないのでしょうか。なお、あがた森魚が…

ファーラント

▲ファーラント 10/28 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★ →妹の交通事故で久しぶりに故郷を戻った女性を描いたドイツ映画。描きたいテーマはよくわかるんだが、いかんせんテンポがのろい。少し寝ました。

悲しき天使

★悲しき天使 10/27 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★ →野村芳太郎の「張込み」をモチーフに殺人犯を追う刑事を描いた作品。刑事と犯人、そして刑事が張り込んでいる、犯人の昔の恋人である旅館主人の妻と主要人物を女性として、女性の…

インディアン・サマー

★インディアン・サマー 10/27 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★★ →行方不明になった幼馴染を探すというストーリーを中心に都会で生きる若者達を描いた作品。探す中で出会っていく登場人物に背景を書き込んでいき、群像劇っぽく仕上げ…

ハリヨの夏

★ハリヨの夏 10/27 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★ →初夏の京都を舞台に少女の成長を描いた物語。舞台が1990年となっているが、あんまり意味が無い。前半のダラダラがややつらいが、後半に入るとストーリーがしまってきて俄然面白く…

MAZE マゼ 

★MAZE マゼ 10/26 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★ →和製ロバート・デュバル、蟹江敬三の初主演映画。事故で両親を亡くした少年と頑固な漁師の祖父との心のふれあいを中心に港町での少年の暮らしを描いている。ストーリーはややク…

ゴーヤーちゃんぷるー

★ゴーヤーちゃんぷるー 10/26 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★ →ポスト宮崎あおいの一番手、多部未華子の主演映画。不登校を続ける少女がメル友に逢う為に沖縄に向かう。そこには幼い頃に彼女を棄てた母親が住んでいた。。ありがちな…

幻影

▲幻影 10/26 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★★★ →心を閉ざした孤児の少女を描いたドイツ映画。窃盗で生活する少女に憧れて施設を飛び出した少女の心の動きを丁寧に描いている。そしてそこに行方不明の娘を探すフランス女性が現れて、…

ありがとう

★ありがとう 10/25 MOVIX京都シアター8(第五回京都映画祭) ★★★★ →震災から復興、そしてプロゴルファーへ挑戦した男を描いたドラマ。わかりやすいテーマをストレートにぐいぐい押してくる人間ドラマで役柄にハマった赤井英和の迫力がすごい。傑作

ウィンター・ソング

▲ウィンター・ソング 10/24 祇園会館(第五回京都映画祭) ★★ →金城武ファンは必見。ミュージカルシーンは力は入っているが、ドラマは希薄で中盤から中だるみ

京都映画祭閉幕

本日で京都映画祭も閉幕。今年の京都映画祭は休みも取りましたし、毎日なんかは見ておりました。ここ最近は旧作は熱心に見てたんですが新作を見るほうがおろそかになっていた、というかまあ面白い作品がなかったというか、いつもなら絶対に見てたような作品…

青空天使(短縮版)

☆青空天使(短縮版) 9/25 祇園会館(京都映画祭) ★★ →京都映画祭まとめサイトでも書きましたが、ひばりファンのおばはんが駆けつけて映画館中はえらい大騒ぎでした。ひばりが歌うとおばさん達も歌うし。。1950年の映画で長らく散逸したと言われていた…

ちゃんばらグラフティー 斬る!

☆ちゃんばらグラフティー 斬る! 9/25 祇園会館(京都映画祭) ★★★ →東映時代劇のシーンを取り出して、宇崎竜童の音楽に載せて編集した時代劇版「ザッツ・エンターティメント」。この頃、映画村が大人気で東映も時代劇復活への道を探っていた。東映時代…

丹下左膳 決定版

☆丹下左膳 決定版 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★★★★+★ →超豪華キャストでおくる、大友柳太朗の丹下左膳。監督は娯楽時代劇の旗手、松田定次。前年に国内初のシネマスコープで「鳳城の花嫁」を成功させてその一周年記念でまたもやシネマスコープで撮影…

丹下左膳

☆丹下左膳 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★ →松竹で52年に松田定次が撮った作品。左膳は阪東妻三郎がやっている。なお、この映画の撮影後に体調を崩し、翌年に亡くなっている。悪役は後に丹下左膳をやる大友柳太朗。従来の「こけ猿のつぼ」よりも長屋で…

幕末残酷物語

☆幕末残酷物語 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★★★ →加藤泰がリアルな時代劇を求めて作った作品。新撰組をヤクザ組織に見立て、組織の残酷さをまざまざと描いている。西村晃演じる、銭に汚い小悪人の土方や内田良平の観察山崎のクールさや新撰組に絶望し…

村の写真集

村の写真集 9/23 祇園会館(京都映画祭) ★★ →「燃えよ!ピンポン」の三原光尋監督が田舎を舞台にして撮った端正な映画。藤竜也の飄々としながらも背中に厳しさを漂わせる演技が見もの。海東健はうまい役者ではないが、感情をストレートに出せるようにな…

座頭市 血煙り街道

☆座頭市 血煙り街道 9/23 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★★ →座頭市シリーズの第十七作目。東宝娯楽シリーズの旗手であった笠原良三*1が脚本なだけあって、全体的に軽やかなコメディタッチで映画は進む。子供とのやり取りがなんとも微笑ましい。話しが進…

特急三百哩

☆特急三百哩 9/23 京都文化博物館別館(京都映画祭) ★★ →1928年のサイレント映画。活弁付きで見た。当時、花形商売であった鉄道員を主人公にしたメロドラマ。主演は戦後に監督となる島耕二。鉄道省の肝煎りで蒸気機関車が多く出てくるので鉄っちゃん(…

蒲田行進曲

☆蒲田行進曲 9/21 祇園会館(京都映画祭) ★★★★★ →深作欣二がキネ旬で一位を取った作品。当初見た時には銀ちゃんの性格の悪さが厭になってあまり、いい感想は持たなかったんだが映画館で改めて再見して考えを改めた。めちゃくちゃ面白いやんか。つかこう…

新撰組鬼隊長

☆新撰組鬼隊長 9/21 京極弥生座1(京都映画祭) ★★ →1954年の片岡千恵蔵御大主演の新撰組映画。池田屋騒動から落ち目になっていく新撰組を描いている。近藤勇も組織を背負って苦悩する指導者として描かれており、投降のシーンはぐっと来る。

十三人の刺客

☆十三人の刺客 9/21 祇園会館(京都映画祭) ★★★ →時代劇から任侠映画への移行期に撮られた集団時代劇の代表作。監督は工藤栄一。スターを如何にかっこよく撮るかということを念頭においた、従来の時代劇よりも敵を討ち取るまでの過程に重点をおいた群像…

武士道

☆武士道 9/20 京都文化博物館別館(京都映画祭) ★★ →蓮實重彦曰く「バカな映画」。1926年にドイツと合作で作った映画。日本では撮影中に内紛(監督の一人だったマキノ省三がスタッフを引き連れて独立をした)もあって公開は大幅に延期。蓮實さんに言わ…

浪人街

☆浪人街 9/20 京極弥生座1(京都映画祭) ★★ →無声映画の大傑作「浪人街」のリメイク作品。オリジナルは山上伊太郎の脚本でマキノ省三の息子であるマキノ雅弘が監督。フィルムが現存していないのですが伝説的な名作として幾度かリメイクされています。…

忍者狩り

☆忍者狩り 9/20 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★★★ →江戸時代の隠密と藩に雇われた浪人達の血なまぐさい死闘を描いた、伝説的な集団時代劇。ニュープリントでスクリーンで見れる喜び。これが映画祭の醍醐味だろう。近衛十四郎、佐藤慶、河原崎長一郎、山…