緋牡丹博徒

☆緋牡丹博徒 10/29 祇園会館(第五回京都映画祭)
★★★★
山下耕作監督の緋牡丹博徒シリーズの第一作。シリーズ通じてのキャラクターである、不死身の富士松や熊坂虎吉、お神楽のおたか が既にズラリでこの作品で世界観が固まっていたことがわかる。博徒の家に生まれた藤純子がどうして渡世の道に入ったのか、そして父の敵を討つまでかがしっかり描かれている。鈴木則文の脚本がよくできており、仁侠映画をなぞりながらもお竜の苦悩もしっかり描かれている。ダイナマイトを懐に突っ込んで出入りに向かう待田京介もすごいが、お竜の子分であるフグ新を演じた山本麟一が大活躍するのも見逃せない。金子信雄が短髪でグラサンなのだが勝谷誠彦衆道)にそっくりなのが笑えた。