200409

切腹

☆切腹 9/26 京都文化博物館 ★★ →仲代達矢の代表作のひとつ。何もかも失った侍がプライドだけを握り締めて、権力と戦う映画。三国連太郎演じる家老(権力側)が圧巻。私はどうも仲代が苦手であまり入り込めなかった。三国連太郎が権力者の横柄と悲哀を背…

青空天使(短縮版)

☆青空天使(短縮版) 9/25 祇園会館(京都映画祭) ★★ →京都映画祭まとめサイトでも書きましたが、ひばりファンのおばはんが駆けつけて映画館中はえらい大騒ぎでした。ひばりが歌うとおばさん達も歌うし。。1950年の映画で長らく散逸したと言われていた…

ちゃんばらグラフティー 斬る!

☆ちゃんばらグラフティー 斬る! 9/25 祇園会館(京都映画祭) ★★★ →東映時代劇のシーンを取り出して、宇崎竜童の音楽に載せて編集した時代劇版「ザッツ・エンターティメント」。この頃、映画村が大人気で東映も時代劇復活への道を探っていた。東映時代…

丹下左膳 決定版

☆丹下左膳 決定版 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★★★★+★ →超豪華キャストでおくる、大友柳太朗の丹下左膳。監督は娯楽時代劇の旗手、松田定次。前年に国内初のシネマスコープで「鳳城の花嫁」を成功させてその一周年記念でまたもやシネマスコープで撮影…

丹下左膳

☆丹下左膳 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★ →松竹で52年に松田定次が撮った作品。左膳は阪東妻三郎がやっている。なお、この映画の撮影後に体調を崩し、翌年に亡くなっている。悪役は後に丹下左膳をやる大友柳太朗。従来の「こけ猿のつぼ」よりも長屋で…

幕末残酷物語

☆幕末残酷物語 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★★★ →加藤泰がリアルな時代劇を求めて作った作品。新撰組をヤクザ組織に見立て、組織の残酷さをまざまざと描いている。西村晃演じる、銭に汚い小悪人の土方や内田良平の観察山崎のクールさや新撰組に絶望し…

村の写真集

村の写真集 9/23 祇園会館(京都映画祭) ★★ →「燃えよ!ピンポン」の三原光尋監督が田舎を舞台にして撮った端正な映画。藤竜也の飄々としながらも背中に厳しさを漂わせる演技が見もの。海東健はうまい役者ではないが、感情をストレートに出せるようにな…

座頭市 血煙り街道

☆座頭市 血煙り街道 9/23 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★★ →座頭市シリーズの第十七作目。東宝娯楽シリーズの旗手であった笠原良三*1が脚本なだけあって、全体的に軽やかなコメディタッチで映画は進む。子供とのやり取りがなんとも微笑ましい。話しが進…

特急三百哩

☆特急三百哩 9/23 京都文化博物館別館(京都映画祭) ★★ →1928年のサイレント映画。活弁付きで見た。当時、花形商売であった鉄道員を主人公にしたメロドラマ。主演は戦後に監督となる島耕二。鉄道省の肝煎りで蒸気機関車が多く出てくるので鉄っちゃん(…

蒲田行進曲

☆蒲田行進曲 9/21 祇園会館(京都映画祭) ★★★★★ →深作欣二がキネ旬で一位を取った作品。当初見た時には銀ちゃんの性格の悪さが厭になってあまり、いい感想は持たなかったんだが映画館で改めて再見して考えを改めた。めちゃくちゃ面白いやんか。つかこう…

新撰組鬼隊長

☆新撰組鬼隊長 9/21 京極弥生座1(京都映画祭) ★★ →1954年の片岡千恵蔵御大主演の新撰組映画。池田屋騒動から落ち目になっていく新撰組を描いている。近藤勇も組織を背負って苦悩する指導者として描かれており、投降のシーンはぐっと来る。

十三人の刺客

☆十三人の刺客 9/21 祇園会館(京都映画祭) ★★★ →時代劇から任侠映画への移行期に撮られた集団時代劇の代表作。監督は工藤栄一。スターを如何にかっこよく撮るかということを念頭においた、従来の時代劇よりも敵を討ち取るまでの過程に重点をおいた群像…

武士道

☆武士道 9/20 京都文化博物館別館(京都映画祭) ★★ →蓮實重彦曰く「バカな映画」。1926年にドイツと合作で作った映画。日本では撮影中に内紛(監督の一人だったマキノ省三がスタッフを引き連れて独立をした)もあって公開は大幅に延期。蓮實さんに言わ…

浪人街

☆浪人街 9/20 京極弥生座1(京都映画祭) ★★ →無声映画の大傑作「浪人街」のリメイク作品。オリジナルは山上伊太郎の脚本でマキノ省三の息子であるマキノ雅弘が監督。フィルムが現存していないのですが伝説的な名作として幾度かリメイクされています。…

忍者狩り

☆忍者狩り 9/20 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★★★ →江戸時代の隠密と藩に雇われた浪人達の血なまぐさい死闘を描いた、伝説的な集団時代劇。ニュープリントでスクリーンで見れる喜び。これが映画祭の醍醐味だろう。近衛十四郎、佐藤慶、河原崎長一郎、山…

宮本武蔵 一乗寺の決闘

☆宮本武蔵 一乗寺の決闘 9/20 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★★ →東映の良心、内田吐夢の代表作になった宮本武蔵五部作の4作目にあたる作品。吉川英治の「宮本武蔵」の映画化で主演を中村錦之助が演じた。映画「一乗寺の決闘」は小説の吉岡一門との決闘…

十兵衛暗殺剣

☆十兵衛暗殺剣 9/19 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★★★ →低予算チャンバラシリーズ柳生武芸帳シリーズ最後の作品。ギリギリの死闘を描く作品が多かったこのシリーズであったが、この作品でも近衛十四郎演じる十兵衛は仲間が全員殺されるなどの大苦戦を強…

きさらぎ無双剣

☆きさらぎ無双剣 9/19 京極弥生座1(京都映画祭) ★★★ →時代劇にかげりが見え始めた時期にスターの大量出演でヒットを呼び込もうとしたお祭り映画。主演の市川右太衛門から松方弘樹、高田浩吉(高田美和のお父さん)、里見浩太郎、近衛十四郎、東千代之…

木枯し紋次郎 関わりござんせん 

☆木枯し紋次郎 関わりござんせん 9/19 京極弥生座1(京都映画祭) ★★ →京都映画祭のトップバッターは総合プロデューサーもつとめる中島貞夫が撮った[木枯らし紋次郎]シリーズの第二作目。(まあ二作しかないけど。。)市川崑演出の大ヒットドラマの映画…

薄桜記

☆薄桜記 9/18 京都文化博物館 ★★★★ →市川雷蔵、勝新太郎共演の映画。同時デビューの二人ですがこの頃になると雷蔵の方が人気者でさすがに勝もあせり始めて、「薄桜記」の脚本を書いた伊藤大輔に「どちらが主演か」と聞いたらしい。伊藤大輔はそれに対し…

群盗、第七章

☆群盗、第七章 9/12 テアトル梅田2 ★★ →「月曜日に乾杯」を撮ったオタール・イオセリアーニの作品。二時間の映画なんだが3時間ぐらいの映画に感じた。「月曜日に乾杯」は割と楽しく見れたんだが、この作品はテンポがのろいし、意外に展開も早いし、なん…

トントンギコギコ図工の時間

トントンギコギコ図工の時間 9/12 第七藝術劇場 ★★ →小学生の頃、図工の授業は決して楽しいものではなかったですが自由に物を作るということはそうは悪い体験ではありませんでした。ゆとり教育の弊害ばかりが指摘される昨今ですが、こうした自由な教育の…

華氏911

■華氏911 9/10 TOHOシネマズ高槻4 ★★★ →時代の映画である、と思う。大統領選が終わった今にして思えば、この映画にむかついてブッシュに入れた人も多かっただろう。ムーアの得意技である、ニュース映像を巧みにケレン味たっぷりに編集して時代を…

血槍富士

☆血槍富士 9/10 京都文化博物館 ★★★★★ →戦前から名監督として有名であった内田吐夢は戦時中の閉塞した空気に嫌気がさして満州に渡る。彼が目指したのは満映こと満州映画協会であった。そこには一旗あげようと満州に渡ってきたカツドウ屋にアナキスト、共…

生きる

☆生きる 9/3 滋賀会館大ホール ★★★★★ →当初、この映画を見た時にはあまり面白い作品とは思えなかった。延々と役所への不満が述べられるところにはうんざりしていたし、「七人の侍」で朗々とした低音を響かせていた志村喬が何であんなかすれたような喋り方…

切腹

☆切腹 9/26 京都文化博物館 ★★ →仲代達矢の代表作のひとつ。何もかも失った侍がプライドだけを握り締めて、権力と戦う映画。三国連太郎演じる家老(権力側)が圧巻。私はどうも仲代が苦手であまり入り込めなかった。三国連太郎が権力者の横柄と悲哀を背…

青空天使(短縮版)

☆青空天使(短縮版) 9/25 祇園会館(京都映画祭) ★★ →京都映画祭まとめサイトでも書きましたが、ひばりファンのおばはんが駆けつけて映画館中はえらい大騒ぎでした。ひばりが歌うとおばさん達も歌うし。。1950年の映画で長らく散逸したと言われていた…

ちゃんばらグラフティー 斬る!

☆ちゃんばらグラフティー 斬る! 9/25 祇園会館(京都映画祭) ★★★ →東映時代劇のシーンを取り出して、宇崎竜童の音楽に載せて編集した時代劇版「ザッツ・エンターティメント」。この頃、映画村が大人気で東映も時代劇復活への道を探っていた。東映時代…

丹下左膳 決定版

☆丹下左膳 決定版 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★★★★+★ →超豪華キャストでおくる、大友柳太朗の丹下左膳。監督は娯楽時代劇の旗手、松田定次。前年に国内初のシネマスコープで「鳳城の花嫁」を成功させてその一周年記念でまたもやシネマスコープで撮影…

丹下左膳

☆丹下左膳 9/24 祇園会館(京都映画祭) ★★ →松竹で52年に松田定次が撮った作品。左膳は阪東妻三郎がやっている。なお、この映画の撮影後に体調を崩し、翌年に亡くなっている。悪役は後に丹下左膳をやる大友柳太朗。従来の「こけ猿のつぼ」よりも長屋で…