2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄砲玉の美学

☆鉄砲玉の美学 11/3 シネ・ヌーヴォ ★★★★★ →東映の作品は当時社長だった岡田茂が適当に題名をつけていたと言う。深作の傑作「県警対組織暴力」はトイレで考えついた題名だったらしい。東映のエースだった中島貞夫がわざわざノーギャラでATGでこの作品…

くのいち忍法

☆くのいち忍法 11/3 シネ・ヌーヴォ ★★★ →中島貞夫監督のデビュー作。デビュー作からこんな作品を撮っているのだ。当時からやはり、この監督は注目株だったのだと思う。脚本は東大時代の親友の倉本聰。後に東映のひそかなドル箱になるエロ時代劇のはしり…

2004年11月に見た映画

星による評価はあくまでも目安。5つ星で評価しとります。 ★★★★★・・・仕事休んでもメシ二食抜いても映画館で見る価値あり。 ★★★★・・・・列に並んでも見る作品。ぜひスクリーンで見てください。 ★★★・・・・・映画館で見ても損はなし ★★・・・・・・別にWOW…

【瑳峨三智子主演】こつまなんきん〜わしのかわいいこつまなんきんや〜

今日、紹介するのは「こつまなんきん」。河内出身の坊さんで後に参議員にもなった今東光の原作を映画化したものです。河内を舞台にした小説が得意で「悪名」が有名で勝新太郎主演で映画化されて大ヒット作になったことでも有名ですね。この作品も河内が舞台…

書けば!なるほど、パイロット♪パイロット♪

実はパイロットのCMにハマっているというか相武紗季にハマってるんだけど。はじめ見た時は本上まなみだと思ったぞ。「Beat Kids」はやっぱ見ておくべきだったか。http://www.pilot.co.jp/tvcm/index.html相武紗季 2005年度 カレンダー出版社/メーカー: トラ…

「カナリア」を見てきた

で何を見てきたか、と言うと「カナリア」なんであります。塩田明彦の映画ってのははずれがないですな。「害虫」に比べると後味はいいですが、やはり頭一つ抜けてる。最も次回作が気になる映画監督の一人です。濃厚なつぐみのレズシーンもあるよ。主演の石田…

春のおばはんまつり

京都シネマに行ってきた。今日からイ・ビョンホンの「甘い人生」がスタートとのことで映画館はおばはんばっかりであった。イ・ビョンホンは「JSA」の演技がよかったのでチェックしときたい俳優さんなんだが、おばはんいっぱいの劇場はなあ。。おばはんは…

ツチダマ強化月間*1

今日も戸田奈津子がテレビに出てた。なんか最近、ハリウッド俳優のキャンペーンに必ず戸田奈津子がいるのは映画のキャンペーンというより、戸田奈津子のキャンペーンじゃねえか、とか思ってしまう。葬式に中村メイ子みたいなもんで外タレに戸田奈津子か。。…

ポール牧、自決

http://www.sanspo.com/sokuho/0422sokuho004.html 私にとってのポール牧ってのはやはり指パッチンで中学生の時だか、本気で指を鳴らす練習をしたことがあったがどうにもならなかった。コツがあるのか、手の皮が厚いと無理なんだろうか。面の皮は相当に厚い…

がめつい奴〜信頼している人間を裏切るような奴はクズや〜

今日、紹介するのは「がめつい奴」。1960年の東宝の作品で菊田一夫の戯曲を映画化したもの。東宝芸術座の舞台は大人気でロングランにロングランを重ねて372回も上演されて観客数を21万人を動員。昭和58年に劇団四季「キャッツ」に破られるまでロ…

薄桜記

☆薄桜記 9/18 京都文化博物館 ★★★★ →市川雷蔵、勝新太郎共演の映画。同時デビューの二人ですがこの頃になると雷蔵の方が人気者でさすがに勝もあせり始めて、「薄桜記」の脚本を書いた伊藤大輔に「どちらが主演か」と聞いたらしい。伊藤大輔はそれに対し…

群盗、第七章

☆群盗、第七章 9/12 テアトル梅田2 ★★ →「月曜日に乾杯」を撮ったオタール・イオセリアーニの作品。二時間の映画なんだが3時間ぐらいの映画に感じた。「月曜日に乾杯」は割と楽しく見れたんだが、この作品はテンポがのろいし、意外に展開も早いし、なん…

トントンギコギコ図工の時間

トントンギコギコ図工の時間 9/12 第七藝術劇場 ★★ →小学生の頃、図工の授業は決して楽しいものではなかったですが自由に物を作るということはそうは悪い体験ではありませんでした。ゆとり教育の弊害ばかりが指摘される昨今ですが、こうした自由な教育の…

華氏911

■華氏911 9/10 TOHOシネマズ高槻4 ★★★ →時代の映画である、と思う。大統領選が終わった今にして思えば、この映画にむかついてブッシュに入れた人も多かっただろう。ムーアの得意技である、ニュース映像を巧みにケレン味たっぷりに編集して時代を…

血槍富士

☆血槍富士 9/10 京都文化博物館 ★★★★★ →戦前から名監督として有名であった内田吐夢は戦時中の閉塞した空気に嫌気がさして満州に渡る。彼が目指したのは満映こと満州映画協会であった。そこには一旗あげようと満州に渡ってきたカツドウ屋にアナキスト、共…

生きる

☆生きる 9/3 滋賀会館大ホール ★★★★★ →当初、この映画を見た時にはあまり面白い作品とは思えなかった。延々と役所への不満が述べられるところにはうんざりしていたし、「七人の侍」で朗々とした低音を響かせていた志村喬が何であんなかすれたような喋り方…

仕事がどうにも行き詰ってきたので、後半休をとって映画を見てきました。忙しい時期の休みは仕事をためることになるので、諸刃の剣で素人にはオススメできないのですが、まあ明日は明日。今日の夜半にテポドンかなんかで死んじゃうかもしれないんだから。高…

地獄変

☆地獄変 11/29 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選3) ★★★ →東映の看板だった中村錦之助だが、数年前に東映を退社。この作品も東宝の作品で東宝のマークのあとに錦之助が出てるとなんか違うじゃないかと思ってしまう。錦之助が恐ろしく性格の悪い…

不知火検校

☆不知火検校 11/29 高槻松竹セントラル(不滅の時代劇傑作選3) ★★★★★ →勝新の出世作。のんびりとした感じの喋り口調で徐々に相手を追い詰めていくさまが背筋がゾクリとするほどに見事。旅人を殺してしまい、女を犯、師匠すらも殺してしまう大悪人なん…

市川雷蔵祭

4月の頭からみなみ会館で市川雷蔵祭が始まった。http://www.rcsmovie.co.jp/minami/2005/rai05/0410.htmみなみ会館では毎年、7月ぐらいで市川雷蔵の映画をやってて見に行ってるので今年も一本ぐらいはと「ある殺し屋の鍵」を見てきた。この人は時代劇の印象…

高田渡死去。

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-050416-0008.htmlライブ先の釧路で倒れて、そのまま亡くなったらしい。この人らしいと言えばらしいが、56歳という年は若すぎる。最近、フォークを聞いててこの人の「三億円強奪事件の唄」とか「自衛…

隠し剣 鬼の爪

隠し剣 鬼の爪 10/31 TOHOシネマズ高槻7 ★★★ →老いたりとは言え、山田洋次はまだまだ現役。自分の力にスタッフの力、キャストの力を充分に引き出し、いい映画を作ってくれる。今まで嫌いだった永瀬だが、この映画の凄い腕を持ちながらも不器用に生…

SAW

SAW 10/31 TOHOシネマズ高槻1 ★★★★ →大変に面白い映画であった。映画が始まると鎖でつながれた二人の男が地下室にいる。男たちの背景やある事件が紹介されてストーリーはのっそりと進んでいく。ショッキングな映像が多く、思わず目をそむけてしま…

恋の門

恋の門 10/17 みなみ会館 ★★★★ →一言で言うと大変に面白い映画だった。が、脚本や演出で見せる面白さではなくて、豪華キャストや小ネタで押し切ってしまった感じもする。豪華キャストの出演あり、(田辺誠一と片桐はいりのシーンは爆笑だった)ミュージ…

こんばんは

こんばんは 10/17 第七藝術劇場 ★★★ →東京の夜間中学校のドキュメンタリー。何らかの理由で義務教育が終了できなかった人たちが通っている。山田洋次監督が「学校」で紹介した世界ですな。中学校に学ぶお年よりや外国人が生き生きと描き出されている。…

素晴らしき日曜日

☆素晴らしき日曜日 10/16 京都文化博物館 ★★★★ →黒澤が1947年に撮った作品。前作「わが青春に悔いなし」は民主主義の喜びを前面に出した、夢のある映画でしたが(GHQの要請もあった)本作では若者の現状を描いています。当時の東宝は組合運動で混乱…

モンスター

モンスター 10/16 MOVIX京都シアター2 ★★★ →犯罪者をモデルにした映画の面白みは事件を再現することにより、どんな事件であったことかを再確認し、さらにそこから事件の真実みたいなものが見えてくるかもしれないと言ったところにあります。もっ…

流れる

☆流れる 10/15 高槻松竹セントラル ★★★ →成瀬の代表作。高峰秀子の役は置き屋の女将で元芸者の山田五十鈴の長女役。家業を嫌がり、自立する道を探している。芸者役に杉村春子、岡田茉莉子、中北千枝子でこの家に入るお手伝いに田中絹代、大物女将に栗島…

女が階段を上る時 

☆女が階段を上る時 10/15 高槻松竹セントラル ★★★★ →昔に一度見ているのだが、高峰秀子の美しさに見とれてたせいか、ストーリーはほとんど忘れてました。高峰秀子演じるのはバーの雇われマダム。元々は業界の人ではなくてマネージャーの仲代達矢のスカ…

マディソン郡の橋

☆マディソン郡の橋 10/14 京極弥生座1(新京極映画祭) ★★ →これが当時の名作と言われたのが不思議なくらい、凡庸な作品。イーストウッド先生は監督に専念してもっと若い奴に主演させた方がよくなかったかい?女の人が見るとまた感想が違うのかしら。…