NANA

NANA 9/5 TOHOシネマズ高槻スクリーン2
★★★★
→有名な少女漫画の映画化ということですが矢沢あいの名前自体は知らない体たらくで全然知らんかったのですが、知り合いの女の子(20代前半)に言わせるとこの原作は「私と同世代の女の子ならみんな知ってると思いますよ」と言うこと。会場はさぞかし女性ばかりだろうなあ。。あ、でも考えてみるといつも大体、映画館は女性の人口がほとんどで男一人で来てる客なんかほとんどおらんしな。気にせんでもいいか。あにはからんや、友達同士で来ていると思われる女子中学生のグループがやっぱ多かったですが一人でもしくは男の二人連れな”同志”も結構いてたので安心しました。宮崎あおい中島美嘉という対照的なキャラクターがきっちりと描かれてて、先の読めないストーリーの展開が面白くて、目を皿のようにしておりました。大谷健太郎の持ち味である、言葉のやり取りでテンポよくシーンをつないでいく手法がうまく機能して、気持ちよく見ていられました。恋に夢見る無邪気な女の子を宮崎あおいが演じ、自分を拠り所にたくましく生きていく女の子を中島美嘉が演じています。宮崎あおいが演じるハチは可愛らしいのですが、仕事もほとんどできないし(コピーも満足にとれねえ)、電車の中でも平気で携帯で話すし、自分の都合で電話してくるし、近くにいたらかなり疲れるだろうな。。。と思う女の子。客観的に見たらこの子の悩みというのは全部自分が招いたような気がするんですが、不思議に憎めない。。と思うのは男だけか。女性から見たらやっぱ相当にうっとうしいキャラなんだろうな。どちらかと言うと不幸な役柄が多かったと思うので、こういう役柄を演じる彼女はとってもまぶしい。中島美嘉は「探偵濱マイク」での演技もアレだったので不安でしたが、やっぱりうまくなかったですね。まあ歌唱力を含めてのキャスティングなので仕方ないですが台詞回しがよくない。でも雰囲気がよく出てたんでまあ合格でしょう。他のキャストでは成宮寛貴、丸山智巳がよくて、チョイ役ながら能世あんなの存在感に好感が持てた。(露骨に言うといい女だと思った。香里奈の姉さんなのね。。この人。)二人の住むマンションのどこか寒々しくて、少し殺風景。大谷健太郎の映画って室内のシーンではほとんど物を置いてない。画面の中を物で埋め尽くさないと安心できなかった深作欣二の「空間恐怖症」とは対照的だな。川岸に立っているマンションを遠景に見るシーンもいい。ラストは続編をモロ意識させるものでしたが、予想通りに続編の製作が決定したみたいです。キャストやスタッフには変更なしということですが、このパターンで2が面白かったものためしは日本映画にはありません。つまり。。多くは期待するなということですな。しかも話の中心が(検閲により削除)でしょ?うまくやらないとドロドロの昼メロになるぞ。で、次はドラマ化。鉄板です。

movie『NANA』 photo making book

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NANA-ナナ-FM707 [DVD]

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