釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった - ほぼ日本映画専門サイト「キネマの星座」

釣りバカ日誌１６　浜崎は今日もダメだった　８／２８　TOHOシネマズ高槻スクリーン７
★★★
→当初は「男はつらいよ」の添え物で始まった企画も本作もこれで17作目。まあこれも三國さんが引退するまで続くんだろうけど本当に松竹というのはシリーズものが好きだねえ。栗山富夫、本木克英のワンポイントに引き続き（森崎東も一作だけ撮っている）メガホンを握ったのは山田洋次の愛弟子だった朝原雄三でこれで三作目。いよいよケレン味たっぷりな演出が様になってきてて、大変に面白い作品になっている。オープニングで鈴木建設の歌を高らかに歌うシーンからよどみなく、ドラマが繰り広げられていくテンポよく気持ちよく見ていられる。三國連太郎の出演シーンがめっきり少なくなったがポイントはしっかり抑えていて、久しぶりに懲罰委員会が出てきていた。伊東美咲と金子昇のドラマは少し古臭い*1がまとまりはあるので、普通に見てられる。それより浜ちゃんとボビーのやり取りには腹が割れそうなほどに笑った。それからだんだん厭なガキになりつつある鯉太郎*2の今後も楽しみ。釣りバカ日誌のロケ費用は現地が持つというのは有名な話だが（１４の舞台となった高知県は8000万円の補正予算を組んだらしい）舞台となった長崎、佐世保の宣伝が厭と言うほどされててひつこい。が、それも昔の同じく観光地宣伝映画だった社長シリーズを思い出して微笑ましい。夏と言えば釣りバカ。見ても損はない作品です。