交渉人 真下正義

交渉人 真下正義 8/24 京都宝塚
★★
踊る大捜査線シリーズはドラマも見てるし、嫌いじゃないのだが大混雑の映画館にまで足を運ぶ気は起こらずに本作は封切の時には見に行かなかった。ユースケ・サンタマリアってのあんまり好きじゃないし。ただ、キャストに國村準、寺島進松重豊という名前が並んでるのを見た時には思わずごくりとつばを飲んだ。来年に閉館が決まっている京都宝塚で「容疑者 室井慎次」の宣伝のためか、ひっそりと公開されていた。もう混雑もないだろうし、京都宝塚に足を運ぶ機会も少ないことだし、見に行ってきた。東京の人にとって身近な地名を多用することは親しみを持たせる意味で効果的で臨場感も出している。エキストラの大量動員も画面に緊迫感を走らせている。期待していた國村準、寺島進松重豊の活躍ぶりも期待通りであった。火をつけようともせずに煙草をくわえて考え事をしてるだけで形になってる國村準に冷や汗ダラダラ流しながら爆発処理を行う松重豊、口ひげ生やして罵声を放ちながらに東京を縦横十文字に走る寺島進と3人の使い方が実に素晴らしい。適材適所である。それから水野美紀は恐ろしいほどに美しくなっていくな、怖いわ。しかし、ドラマの筋立てやサスペンスは全然ダメ。手抜きもいいとこでラストは唖然とさせられた。だが、不思議に嫌いにはなれない作品でヒットしたのもわからんでもない。これがファンのアンコールにこたえた、スピンオフでしかないのか、3への序曲につながるのか。線引き屋を演じた金田龍之介の存在感も素晴らしく、阪急のダイヤ編成係をやっていた祖父(故人)を思い出した。

公式ガイドブック『交渉人 真下正義』完全FILE

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小説 交渉人真下正義

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