岡本喜八監督、死去。享年81歳。

kihati


フォービートのアルチザン、逝く。

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050219i104.htm

 岡本喜八監督作品は私が日本映画を見始めた時によく見ていました。「大誘拐 RAINBOW KIDS」「近頃何故かチャールストン」「ジャズ大名」から始まり、「日本の一番長い日」「江分利満氏の優雅な生活」「独立愚連隊」「肉弾」とその映画手法に酔いました。特に「肉弾」は面白かった。東宝の正当派プログラムピクチャア監督としてアクションや時代劇、サスペンス、コメディと幅広い分野で傑作を残しました。、一方でATGなどでも低予算の一風変わった作品も多く撮りました。

私はどちらかというと「肉弾」や「ジャズ大名」「近頃何故かチャールストン」のような低予算作品の方が好き。2001年に遺作となった「助太刀屋助六」の公開記念でラピュタ阿佐ヶ谷岡本喜八監督特集がありました。当時、仕事を辞めた直後で関西に帰る予定でして東京で最後に見たのが岡本喜八監督のデビュー作となった「結婚のすべて」でした。いろんな意味で感慨深い作品です。80年代以降は独立プロ方式で自分の家を抵当に入れて「大誘拐 RAINBOW KIDS」という大傑作を撮りました。その意気込みは本当に頭が下がるし監督の映画への愛も大いに感じられました。まあ。。全てが傑作であったわけではありませんが、(雑な展開でわやくちゃになった「殺人狂時代」や傑作と名高い「ああ爆弾」は私にはもうひとつだった。「助太刀屋助六」もつまんなかったなあ。。)私の最も好きな監督の一人でした。お体も悪かったようでもしかして。。とも思ってましたが。。81歳というのは若死にではありませんがやはり惜しい。近日中に「近頃何故かチャールストン」の感想をあげます。「ジャズ大名」も借りてこよう。合掌。

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