スウィングガールズ

スウィングガールズ 10/11 TOHOシネマズ高槻4
★★★
→今年は日本映画の当たり年で多くの日本映画がロングランを続けていますが、この映画もその一本。まあ基準以上の作品だとは思います。。というか、面白かった。この映画のヒットの影響は大きい。矢口監督は四畳半自己満足映画ばかりのオタク日本映画界(今の阪本とか黒沢)において、同じオタクでも前向きに「映画を1年に10本ほど見るけど日本映画はほとんど見ない」という日本映画が最も苦手と思われる分野に完全に切り込み、成功したのだ。これはすげえことなのだぞ。フジテレビの亀山氏が製作に名を連ねているから見ても矢口監督の映画が一般で洋画を相手に対等に戦えると認められていることが垣間見えるではないか。テレビの人はシビアですしね。ただ、ベタな題材をスマートに仕上げるのがこの人の本領だったのが、今回はあまりにもストレートに撮りすぎて昔の東宝映画みたいな雰囲気がある。少し、わかりやすくさせすぎという感じがした。井筒和幸じゃねえんだから。パンフを読むとチョイ役の少女にまで細かいキャラクター設定までしている。本当にこの監督、映画が好きなんやなあ。。好きなシーンでラストの演奏。吹奏楽部の部長がジャズのリズムで手拍子はじめるところなんかもいい。