丹下左膳 百万両の壺

丹下左膳 百万両の壺 10/11 MOVIX京都シアター7
★★★
東映京都が叡智を結集しただけのことがあって、非常に綺麗な映像にしあがった。東映にはこれだけの映像を作る技術があるのだから、時代劇の旗手として奮闘して欲しいんだが、、これも企画はガーデンシネマだもんなあ。。山中貞雄の「丹下左膳余話 百万両の壺」のリメイクということで山中貞雄の作品がDVD化して山中貞雄に興味を持つ人が増えたのは嬉しいことで、そういう意味ではこのあまりにも「そのまま」すぎるリメイクは評価できる。が、山中貞雄はやはり偉大だなあということが第一印象だというのはそれはいいのか?リメイクってそういうもんか?映像は綺麗だがテンポはまるで駄目でほんの少しの改正点が全部、裏目に出ている。どこの部分かというとラストの決闘シーンですが、わたしゃ「キルビル」かと思いましたよ。最後のシーンも原作どおりにサラリとしあげりゃいいのに、野暮天の極み。幸いなことに役者にゃ罪は無いです、トヨエツには特に無いです。強いて言えばスタッフにもないです。が、監督経験のない彼を指名した会社はどうかねえ。。。あんまり悪口は言いたくないし、言わないけどさ。それから気になったのは何故に屑屋を回収屋とわざわざ言い直す?そういった配慮は全く無意味とは思わんが「くずやおはらい」が商売の掛け声だった時代におかしいとは思わんか?

丹下左膳 百万両の壺 特別版 (初回限定生産2枚組) [DVD]

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