万国の映画ファンよ、湯布院映画祭にて会おふ

tetorapot2007-08-22


楽しみにしていた湯布院映画祭もいよいよ今日から始まってしまいました。三十路前のてとら兄さんの乗り込みは明日の昼。早朝からのぞみで博多まで出向いてゆふいんの森で可愛く、乗り込みでございます。実は今回2回目で2003年に参加したきりである。映画好きの友人が、というか友人が映画ファンになったので一緒に行くことにした。

当時は常連客のレベルの高さに恐れおののき、自分の知識のなさを露呈するばかりであったが、あれから4年。私の映画知識も深まり、荒井晴彦と論戦一発構える自信ぐらいは。。あ、それはさすがにない。ってか、どんな知識持ってても怖い。勝ち負けの問題じゃないし、すごい人にはおとなしく、感心しておればいいノダ。

今年のテーマは私が最も好きな大映の特集。これが行こうと決めた理由ですな。東宝、松竹、東映、日活、新東宝と数多くの映画会社あれど、はっきり言い切ろう。大映の50〜60年代は日本映画史、いや世界の映画史的にも最も豊饒な作品を生み出した映画会社と言ってもよいだろう。全てが当たり、というとてつもないことを言うつもりはないが、「座頭市」にしても「忍びの者」にしても「黒」にしてもシリーズのどれをとっても傑作なんてのは大映の作品群ぐらいである。映像は後世に遺せる。そしてその映画にまつわる、様々なエピソード、撮影所で働く人々の情熱や息遣い、そうしたものもこうした映画祭を通じて後世に伝わっていく。。映画史なるものは本来、そうしたものである。大映が無くなって40年近くが経過した。当時の人々も一人一人、鬼籍に入っている。もう、そんなにこうした機会はないのだ。そうした時間の経過をひしひしと感じる。しかし、西岡善信さんは本当にいつまでもお元気だなあ。木村威夫もそうだが、美術の人は長生きが多いような気がするのだが、気のせいやろか。ラインナップでは田中徳三の「疵千両」がひそかにめちゃくちゃ楽しみ。京都映画祭で見逃してから見たいと思ってたん。

特別招待作品も楽しみ。テーマだけでも充分刺激的な、青山真治の「こおろぎ」、十三が舞台になった「かぞくのひけつ」、石井隆の「人が人を愛することのどうしようもなさ」、そして話題騒然の3時間10分の超大作「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」、平山秀幸の「やじきた道中てれすこ」と盛りだくさん。特に連合赤軍はシンポジウムが荒れることは必死。ここの常連、遠慮一尺なく叩きまくるしね。若松孝二も思い入れたっぷりに語るやろし。3時間耐えれるかな。。少し不安だ。

ってなことで明日から行ってきます。9月には「花よ散れ、、湯布院映画祭2007メモ」(仮)を更新予定

おまけとして2003年当時の感想を載せておきます。