▲タブロイド

タブロイド 2/17 TOHOシネマズ二条スクリーン4
★★★
→南米の田舎町で惨劇が起こる。道に飛び出した少年がトラックにはねられた。少年の父親は運転手をトラックから引きずり出して殴り続けた。実はこの家では、葬式が行われていた。子どもばかりを狙う連続殺人鬼”モンスター”による被害者であった。父親はこの日、二人の子どもを失ったのだ。激昂した父親は運転手に灯油をぶっかけて火をつけようとしていた。

 連続殺人犯を追っていた人気レポーターのマノロは被害者の葬儀を取材するために街を訪れていた。運転手に火がつけられた。泣き叫ぶ運転手の妻と息子。マノロは割って入り、やっと騒動が終わった。マノロの活躍はその日のニュースとなり、一躍ヒーローになってしまう。。。これが始まりである。面白そうでしょ?ここまでの緊迫したシーンを手振れカメラでドキュメンタリータッチで素早いテンポで見せてしまう。

 少年を引いてしまった運転手はビニシオという聖書販売員であった。ようやくかけつけた警察は混乱を収めるためにビニシオをひき逃げ犯として投獄。同時に暴行を加えた男も投獄した。ビニシオは牢獄の中で殺されるとパニック状態になり、クソを体中に塗りたくってしまう始末。ビニシオは取材に来たマノサにメディアの力でここから出してくれるように依頼。その見返りに”モンスター”の情報を提供すると語りだした。。

 野心たっぷりのタブロイド番組のレポーターと連続殺人犯をよく知る、投獄された男とのやり取りはうまいのだが、伏線を張りすぎて話がややこしくなってしまっている。マノサとプロデューサーのマリサとの関係もいらなかったし、地元警察の刑事とのやり取りもラストを生かすためにはもっときっちり描く必要があったと思う。ビニシオが本当に犯人かどうかが後半の鍵になってくるが、転がし方が下手で「いつまでそんなこと言うてんねん」と思ってしまう。滑り出しとキャラクターの設定がよいだけに、この出来栄えはやや残念。まあでも及第点です。マノロを演じたのは「ロミオ&ジュリエット」のジョン・レグイザモ。野心たっぷりに一線を踏み越えてしまうレポーター役を好演している。

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マリサ役のレオノール・ワトリングはえらくかわいい。ストーリー的にはいらんけど、クリックしてちょ⇒映画ブログランキング