フォッグ・オブ・ウォー/マクナマラ元米国防長官の告白

フォッグ・オブ・ウォーマクナマラ元米国防長官の告白 1/22 京都シネマ
★★★
ケネディ大統領の元で国防長官を勤めたロバート・マクナマラのインタビューを中心としたドキュメンタリー映画。この映画を見ると本当に戦後はいつ第三次世界大戦が起こってもおかしくない状態であって、ソ連アメリカの指導者による腹の探りあいでかろうじて平和を保っていた、という時代であったのだなあと思う。結局、ソ連が先に音をあげてしまい、冷戦は終結したが冷戦によってまかれた種は世界各地にまかれ、なお紛争は続いている。この映画を撮った時には85歳だったマクナマラは当時の世界状況や自分の取った政策を思い起こし語っていくのだが、その様は単なる「年寄りの自慢話」ではなくて、客観的に分析して淡々と語っていく様がよかった。監督のエロール・モリスはベトナム反戦デモに参加しており、最後にマクナマラに「どうして辞任後にベトナム戦争に反対しなかったのか」と尋ねる。この答えが聞きたくて彼はこの映画を撮ったのだがその答えが。。。まあ映画を見てのお楽しみで、きっちりと映画を締めくくっている。マクナマラと聞いてピンと来る人や現代史に興味がある人はぜひ。

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