リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 - ほぼ日本映画専門サイト「キネマの星座」

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男　７／７　京都シネマ３
★★★★
→なんとも悲しい映画である。ショーン・ペンが演じる男は決して悪い男でもないし、全くのダメ男でもない。しかし、心根があまりに優しく、そして自分に対するこだわりが異常に強い。事業家の兄貴に妻と子供、よき友人に恵まれて普通の生活を送ってきたが長く続くものではなかった。兄貴を裏切る結果になり、妻も子供をつれて家を出てしまった。彼が徐々に追い詰められていく様を映画は淡々と描き出す。同じような題材に「タクシードライバー」があるが主人公の性格が全く違うし、社会に対する批判もあまり描かれていない。大きな違いはラストの襲撃にほとんど意味が無く、トチ狂っての行動であったと描かれていることだろう。製作総指揮にレオナルド・ディカプリオとアレクサンダー・ペインが名を連ねている。ディカプリオは自分が主演やらなかったのは彼がそんな役やっても全然らしくないからだろう。ショーン・ペンも違うと思うのだが、やはりこの人の演技の幅は相当に広い。ヤクザからスタバの店員まで何でもで本作でも神経質そうな男を好演している。友人役のドン・チードルも実にいい。「ホテルルワンダ」も早く見てえぜ。それから。。ナオミ・ワッツのウェイトレス姿は意外に可愛い（笑）あれなら俺でもケツさわる。