帰郷

帰郷 7/18 第七藝術劇場
★★★★
→公開規模も小さく、西島秀俊ファンの間でしか話題にならなかった作品だが、非常に日本映画らしい日本映画であった。メジャーがメジャーとしての誇りと勢いを取り戻した今、インディーズは予算は少なくとも丁寧に脚本を練りこんでこうした味わい深い佳作で勝負していくべきであろう。まあ日本はメジャーとインディーズの間を行ったり来たりしている監督がほとんどなので、あんまり垣根はないんですが。「ミラーを拭く男」を見た時に同様に5年ほど前にこうした作品をよく見たなあとほっこりとした気分になった。どこかずれてるけど善人には間違いない西島秀俊に懸命に生きているというより居直ってる感じの片岡礼子というキャラクターが対照的であり、きっちりと色分けされている。母親役の吉行和子も天真爛漫なお婆ちゃんを好演している。そして何より守山玲愛ちゃんの可愛さが際立ってている。傑作。

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