草の乱

草の乱 12/18 第七藝術劇場
★★
→何で今更に秩父事件と思うが、新藤兼人のお弟子さんである神山征二郎が苦労して撮りあげただけにスクリーンから気迫がびんびん伝わってくる。労働組合などから金を引っ張り、ボランティアの協力でよくここまで撮ったもんだ。時代劇ってお金かかるんだよ。ちゃんと緒形直人とか杉本哲太とかいい俳優も出てるしね。日本映画が最も苦手なアクションシーンも金をケチらずに撮ってます。ただ惜しむらくは登場人物がどれも立派な人間過ぎて感情移入がしにくい。人間臭いのは途中で日和っちゃう益岡徹ぐらいだもんな。なお、この映画で本当に久しぶりに山本圭を見た。お元気だったのね。