かあちゃんと11人の子ども 

かあちゃんと11人の子ども 4/15 高槻松竹セントラル(女性映画傑作選9)
★★★
→戦前からホームドラマの巨匠であった五所平之助の作品。渥美清左幸子の夫婦とその11人の子供の物語。成人した11人の子供が実家に帰ってくるところから映画は始まり、懸命に生きてきた夫婦の人生が回想で描かれていく。子供役は久我美子を先頭に十朱幸代、倍賞千恵子田村正和藤岡弘と多士済々で末っ子役を左幸子実妹である左時枝が演じている。「どんなに嫌な出来事も過ぎ去ってしまえば、全部はいい思い出だ」という前向きに生きていく女を左幸子が好演している。ちなみに役名はとらで亭主の渥美清が「とら」と呼びかけるシーンは少し笑ってしまう。