青空天使

☆いつもは10分刻みなのに、美空ひばりの「青空天使」だけはたっぷり30分も休憩時間がある。「ちゃんばらグラフティー 斬る!」のときから出入りする人が多いなとは思っていたのだが、休憩時間になっておばさんがどやどやと増えてきた。男は全然いない。トイレを見ればはっきりする。男トイレはガラ空きで女トイレは行列だ。なんかあんのか?と思ったらこんなの、やってやがった。

http://www.misora-hibari.com/event.htm

美空ひばり記念館がこの映画のチケットと記念館のチケットと記念品をセットにつけて3500円で販売しておったのだ。俺が見たおばさんの大群はこれだったのだ。しかし、記念品が何か知らんが前売り800円の映画チケットに1600円の記念館チケット(高っ)で3500円ってどうよ?ひばムスもいい商売してんなあ。美空ひばりってやっぱり人気あるんだねええええ。それは微笑ましいことですネ。(感情こめずに)仕事でおばさんを相手にすることが多いので、おばさんのうるささや会話の中身の無さにはさほど苦にはならんが仕事のことを思い出してすごく厭な気分になったので自分の席にパンフレットをおいて珈琲を飲みに出かけた。

帰って来たら、俺の席が無かった。

さすがにムッとしてると「兄ちゃん、ごめんな」と席は返してくれた。パンフは尻に引かれていた。

おばさんは進化を忘れた生き物昭和歌謡大全集)・・・村上龍はいい作家だねえ。。

おばさん特盛状態で「青空天使」は始まった。

青空天使が如何に貴重なフィルムであるか
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http://sports.nifty.com/headline/entertainment/entertainment_sponichi_20040919_7.htm

美空ひばりの映画出演本数ってのはシャレにならないほど多い。子役から有名だったのでほとんどのフィルムは残ってるらしいが「青空天使」は初期の代表作でありながら長らく行方がわからない作品だったらしい。最近になって見つかったが痛みがひどかったために400万円(!)もかけて補修して今回の公開になった。あのシブチンの東映が400万円を出したってからよっぽど、需要があるんだろうねえ。「仁義なき戦い 広島死闘編」とか「日本の首領」シリーズはニュープリントにしねえのに。なんかむかつく。「青空天使」は主題歌もヒットしたことでファンの間でも話題になってた作品。共演も豪華だ。入江若葉の母で戦前のトップスターだった入江たか子川田晴久伴淳三郎横山エンタツ花菱アチャコまで出てる。エンタツアチャコですよ!関西の皆様。

おばさんは恥じらいがないので、思ったことは全てに口に出す。うるせえの、なんの。笑い声もうるせえしね。隣でひばりの歌うシーンに合わせて歌を歌いだすおばさんには閉口した。もうたまらん。ひばりの子供時代を見て「かわいい」ってあんたらより年上だよ!ひばりさんは!映画自体はストーリーは簡単だが喜劇人の出演もあってかテンポは軽く面白く見てられた。いやしかし、ひばりファンのおばさんにはまいった。。