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今日は例のフリーパスでTOHOシネマズ二条で「同じ月を見ている」と「フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い」を見てきました。レディースディでもあったんで映画館もよう混んでたんですが並んでいる人のほとんどが「ALWAYS 三丁目の夕日」見るために並んでました。これの監督って「Returner リターナー」の人でしょ?あかんやん。しょうもない映画撮る人やん。私はハナから見に行く気なかったんですが。。みんな、こんなん好きなのね。。ふううん。。。ケッ!なんかむかつく
星による評価はあくまでも目安。5つ星で評価しとります。大体が星4つから2つまでの範囲です
★★★★★・・・映画ファンならば必ず見るべし
★★★★・・・・ぜひ見ておきたい作品
★★★・・・・・映画館で見ても損はなし。ここまでは標準
★★・・・・・・時間がないならスルーでもOK
★・・・・・・・金払う価値なんてない
星なし・・・選外。フィルムの汚れは映画とは認めない。
☆・・・旧作(関西において本年以前に公開された映画)
■・・・二回見た作品
☆巨人伝
☆巨人伝 10/10 高槻松竹セントラル(特集上映人生名画劇場)
★★
→伊丹十三のお父さんで日本映画随一の知性派と呼ばれた伊丹万作監督の遺作。この人の作品はほとんど現存しておらず、今日では評価も難しい。1938年に撮った作品が最後で1946年に46歳の若さで没しています。本作は「レ・ミゼラブル」の映画化で舞台を日本に時代を幕末から明治初期までの混乱期にしています。「レ・ミゼラブル」のテーマは言わば贖罪なのでそこをうまく換骨堕胎してドラマの軸を作っています。ラストに西南戦争を入れるなど時代性をうまく取り入れて映画の背景に深みを加えている手法はうまい。主演は伊藤大輔とのコンビで日本映画に革命を起こした大河内傳次郎。島送りになったヤクザから町の名士までと波乱万丈の人生を生きる主人公を力強く演じている。後年、京都駅にて倒れた時に自分が誰かわからないように顔をハンカチでとっさに隠したという逸話が残っています。晩年まで映画俳優としての自負を抱いた俳優さんでした。
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☆人生とんぼがえり
☆人生とんぼがえり 10/10 高槻松竹セントラル(特集上映人生名画劇場)
★★★
→1955年の作品。監督はマキノ正博で主演は森繁久彌。マキノ正博は後世の東映の印象が強いが東宝において森繁を主演にした「次郎長三国志」シリーズを撮っており、森繁とも縁の深い監督です。1955年という年は、森繁が本作と久松静児監督の「警察日記」、そして豊田四郎の「夫婦善哉」で一気に日本映画を代表する俳優になった年でもう油が乗り切ってる。森繁の主演作品はもういっぱいありますが、代表作と言えばこの3人の監督の作品は外せません。この頃は日本映画が上り調子の頃で森繁もいろんな役柄をこなした。それが芸の幅を広げて、「銀幕の天才」と呼ばれる俳優に成長させた。幸福な時代であり、また森繁もその幸福をしっかりとつかんだ。そうした時代の映画です。昭和のはじめが舞台で森繁が演じるのは殺陣師の段平。新国劇の盟主・沢田正二郎が考える、新しいリアリズムのある殺陣の研究に没頭する。妻の山田五十鈴や娘の左幸子の力を借りて新しい殺陣を考えていくのがストーリーラインだが山田五十鈴とのやり取りが軽やかで何とも楽しい。仲のええ、大阪のオモロイ夫婦ぶりが微笑ましい。左幸子も健気で可愛いしね。老いぼれた段平が中風で寝ている国定忠治の命がけの殺陣を熱演するシーンは圧巻であるが、少し年寄りの演技がしつこい。前半の軽やかな感じが消えてしまったのが残念。沢田を演じた河津清三郎はゆったりとした節回しで大物らしい貫禄をたっぷり見せていた。ラストの「段平!」と叫ぶシーンが涙を誘う。なお、本作はマキノ監督が1950年に東横映画(東映の前身)で撮った「殺陣師段平」のリメイクで後に大映でも後に中村鴈治郎と市川雷蔵でリメイクしています。脚本は黒澤明で二作品ともクレジットされてますが、本作ではなぜかクレジットされていません。
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