ダイ・ハード4.0

tetorapot2007-06-24


ダイ・ハード4.0  6/23 TOHOシネマズ高槻スクリーン2
★★★★
→正直、またやんのかよ、と思わんでもなかった。が、見てみるとやっぱり面白かった。数年前に「ダイ・ハード」をスクリーンで、そう、この映画館で見た時のあのわくわく感が甦った。リアルタイムで見たわけでない。テレビで何回か見た作品なのに、スクリーンで見ると時代を超えて、当時の観客の気持ちになれたのだ。優れた映画は時代を超えると思った一瞬であった。アクション映画は苦手なんですけどね。なんか派手なアクションが繰り広げられると眠たくなるんです。でも、本作は違った。展開もわかっているのに、最後までドキドキでしたもん。そのシリーズ作品をリアルタイムで見れたのはやはり幸せなことなんだろう。

 ハリウッドがやはり映画の王者なのは、こうした観客の期待を裏切らない仕事ぶりを見せてくれるからである。映画を見始めた頃はアンチハリウッドだったが、年間100本以上の映画を見るようになって気づいたのはやはりハリウッドのすごさであった。その質の高さの維持にはアンチハリウッドな輩の言う、潤沢な資金によるものも大きいが。それ以上にプロデューサーからホン屋(脚本家)を始めとしたスタッフの自負に加えて映画作りに支える環境づくり、体制、そしてスタッフの持つ能力の高さであろう。「ダイ・ハード4.0」でも、そうした仕事ぶりをきっちりと見せてもらった2時間であった。ただ。。ホリーがいないこのシリーズはちと寂しいな。娘も悪くないが、ストーリー的にはあんまり必要ないし。。

 「シンシティ」以来、絶好調なブルース・ウィリスがいい。一時期は「キッド」とかおすぎが褒めるような、しょうもない泣かせ映画に出たり、「隣のヒットマン」シリーズでコメディに挑戦したりしてたが「シンシティ」の男泣き必死の老いぼれ刑事から原点回帰。やっぱりこの人はアクションやで。本作でも、巻き込まれたオッサンが「仕方ねえなあ」という感じで悪に立ち向かっていく。シリーズ終盤にありがちな、頭脳プレーも心強い助っ人の出現もなく、身一つで立ち向かっていく車をヘリにぶつけるカンフーの達人マギー・Qを片付けるために車で執務室に吶喊!とめちゃくちゃな戦法でサイバーテロリストを撃破!

 マギー・Qも「MI3」に引き続き、マシンのようなアクションを披露。まさにクールビューティーって感じでブルースに負けず劣らずでやり口が荒っぽい。FBIの隊員に化けるも一瞬で係員に見破られるとその場で射殺!

 相棒になるのは白人のオタクハッカージャスティン・ロング。「ギャラクシー・クエスト」で熱烈なファンを演じた人で、本作でもブルースにフィギュア壊されてすねたり、緊迫した状況で「スナックくんない?」と言ってみたり、とぼんくらぶりを発揮。でも終盤は割りと活躍する。彼のオタク友達、ハッカー界のジェダイ・マスターをサイレント・ボブことケヴィン・スミスが好演。ボバ・フェットのフィギュアを見てのブルースの一言は爆笑ものなんでお楽しみにね。

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