バベル
●バベル 5/5 TOHOシネマズ高槻スクリーン3
★★★★
→思った以上によい映画であった。
姉ちゃんの裸でオナニーする色ガキが兄貴にオナニーを中断された腹いせから、銃を一発ぶっ放す。その弾が旅行中のアメリカ人観光客に当たり、大事件に発生する。BSのニュースで流れるような、よくある出来事、、でもないが、不幸な事故から起こる複数のエピソード。マクロな視点で言うとアメリカとモロッコの間に緊張走る、で終わるんだが、そのエピソードはその使われた銃から持ち主の日本人、撃たれたアメリカ人夫婦のベビーシッターにも波及する。やはり世界はつながっているのだ。まあそういうお話です。
日本では菊地凛子のアカデミー助演女優賞でノミネートされた作品であったが、他の俳優も素晴らしかった。が、まずは菊地凛子だな。菊池百合子時代に「空の穴」見てるんだが、そんなに印象残る女優さんじゃなかった。本作では異性に触れたい、触れられたい思春期特有の女の子の感じがよく出ていて、刑事に迫るシーンでは涙がこぼれた。とうはたってたが、違和感はあまりなかった。さすが女優だ。
刑事を演じたのは二階堂智。全然知らない俳優だが、「ラストサムライ」の最後で勝元の死に敬礼していた、口髭の司令官。(多分)はじめは鶴見辰吾だと思ってて、自分もブログにそう書いてたんですが(ラストサムライ 鶴見辰吾で検索するとうちのブログがヒットする)、どうも違うらしい。おそらく、この人です。チエコの突然の行動に戸惑いを覚えながらも、逃げずに受け止める。難しい役をしっかりこなしました。
一番好きなのはモロッコのパート。大事件を起こしてしまい、戸惑う家族。撃たれた妻、ケイト・ブランシェットを近くの村に担ぎ込み、懸命に励ますブラッド・ピット。一方、他の観客は更なるテロがあるのではないか、と早く村を離れたがる。なかなかやってこない救急車。。動きが全く鈍いモロッコ政府。そんな中、親身になってケイトを看病し、イラつくブラピに相当ひどいこと言われても、やれることは全てやって彼を助けたバスガイドの存在が光る。全てを素人キャストでこなした監督の力量がすごい。バスガイド演じた人なんて結構、演技がうまい。このパート、ドキュメンタリーチックでリアルな旅行先の事故を描いている。やっぱり海外旅行は怖いわ、とつい思ってしまう。
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