プロデューサーズ

プロデューサーズ 4/13 TOHOシネマズ高槻スクリーン2
★★★★★
→大ヒットを博したブロードウェイの映画化。本作がすごいのはブロードウェイのキャスト、スタッフをほとんどそのまま使ったこと。ミュージカル特有のド派手さに加えて映画ならではの映像表現(圧巻だったのはマックスがスポンサーである老婆数十人から次々と小切手を受け取るシーン)が加わって賑やかな作品になっている。

 オリジナルも見ているが、オリジナルのブラックユーモア満点の後味の悪さも好きだが、本作の方が豪華なだけ面白い。ミュージカル特有の大味な感じがちと疲労を誘うが、全編たっぷり楽しめる。特に「春の日のヒトラー」は最高だ!(欲を言うならここをもっと長く見たかった)久しぶりにコメディエンヌとなったユマ・サーマンがとても楽しそう。ネイサン・レインもよかった。「マウス・ハント」で好きになった俳優さんだが、胡散臭いプロデューサーをケレン味たっぷりに楽しげに演じていた。

 「最低の脚本で最低のキャストで最低の演出でわざと大コケする作品を作る」というアイディアも素敵だが、楽曲の作詞作曲もやってしまった才人・メル・ブルックスにも万歳だ。サントラも買っちゃいました。