今年もありますえ、京都映画祭

今年も頑張る中島貞夫


 今年もやるでよ、京都映画祭。ということで第5回京都映画祭が今年もあるそうです。日程は10月24日から10月29日。正直、今年はないと思ってました。前回も京都市が予算ねえから辞める、と言ったら中島貞夫が「もう京都市の仕事は何もやったらん!」と激怒して、それをなだめるために低予算でもう1回だけやった、とか聞いてたもんで。

 しかも渋い旧作ばっかで福祉か、これはと囁かれた前回に比べて(マジで名作ぞろいで俺には幸せな映画祭だったが)今回はMOVIX京都を巻き込んでちゃんと新作もやるし、外国の映画もちらほら。何とか若い人でも楽しめる映画祭で長く続きそうじゃないすか。行政臭さも抜けてるし。手作り度満点でちとぬるめのラインナップも素敵です。湯布院映画祭みたいな感じになってきたな。今年の湯布院でやった「悲しき天使」もやるみたいですし。「ゲルマニウムの夜」も京都初上映だ。

 旧作は中島貞夫人脈を駆使しての大映東映、松竹の傑作がずらり。(東宝が抜けているがまあ気にするな!映画関係者によると東宝中島貞夫が関わっている限り、映画祭には絶対に協力せん!とか言ってたらしいがまあ気にするな!)隠れた傑作、河内版「風と共に去りぬ(うそやおまへん、ホンマでっせ)こと「こつまなんきん」の上映があるのも見逃せないし、世間の溝口健二ブームにあわせて「祇園の姉妹」「夜の女たち」の上映もあるぞ。今年の夏に金沢で敢行された鈴木則文映画祭の勢いで「女番長ゲリラ」も上洛。「きょうの猫村さん」ブームから鈴木澄子の化け猫映画「怪猫謎の三味線」も上映だ!(多分違う)「緋牡丹博徒」に深作欣二の「青春の門」も嬉しい。ゲストも中島貞夫人脈を駆使して岩下志麻佐久間良子松坂慶子藤村志保と頑張った。

 フリーパスは前売りで4500円。早めに押さえておこう。今年も行くでよ、京都映画祭!期間中、何日休めるかしら。。そういや、昨年はシンポジウムの客席で蓮實重彦をしょっちゅう見たが今回は来るんやろか。実はよく知らんのだが、えらい人を近くで見ると妙に得した気分になったぞ。