チキン･リトル - ほぼ日本映画専門サイト「キネマの星座」

●チキン・リトル（吹替版）　１／９　ＭＯＶＩＸ京都シアター９
★★★
→2006年の初めての映画はアニメ。ディズニーが初めて挑んだ全編３ＤＣＧアニメで様々なところで話題になった作品である。本作は当初、手描きアニメとして製作が進んでおり、途中で３ＤＣＧ化が決定したらしい。しかしスタッフの変更もせずに演出もほとんど変えずに作り上げた。

　出来栄えは悪くない。キャラクターの味付けも悪くないし、悪ノリぎりぎりまで踏み込んだおふざけもパンチが利いてて爆笑のポイントをテンポよく転がしていた。ただ、ドラマが弱く、終盤までの足取りが千鳥足になっている。父に認められたい息子と子育てに疲れ果てた父親が絆を回復するというテーマはいいと思うのだがその修復がえらくおざなりで拍子抜けしてしまうのだ。そこが惜しい。友達の豚がバーブラ・ストライザンドの大ファンで彼女の歌に勇気付けられて戦うシーンなんかは爆笑もんだった。

　今年に入ってディズニーはPixarの買収を発表。ディズニーが製作を進めている作品に予定変更はないみたいだし、Pixarは今年の6月に「カーズ」を発表し、「トイストーリー３」の製作とフランスに住むねずみの映画を企画中とか。おそらく、ねずみの映画はディズニーと提携を解消したから作れると思って企画をスタートさせたような気がするのだが。ねずみの映画と言えば、どうしてもミッキーマウスを思い浮かべるもんね。。ディズニーと一体となった今、ディズニーからの反発もあるだろうし、本当につくるんだろうか。。何にしても先々まで楽しみでいっぱいだ。当分、死ねないな。