サマリア ５／２４ 京極弥生座１

サマリア
５／２４　京極弥生座１
★★★★
→韓国の鬼才キム・ギドクの作品。ドキュメンタリータッチで先の読めないストーリーをテンポよく進めていく演出方法は見事。どうして「援助交際」をテーマにしてこんな話を思いつくのか。謎を多く残してるんでどっかで謎解きがあるんだろうなあ、と思いきや期待を完全に裏切られたよう。映画の登場人物への感情移入すらも排したような映画作りは作品に不思議な余韻を残して観客の胸にトゲを１本残していく。が、こんな映画ばかり作る監督が少し心配になった。つくりがあまいコメディが大ブレイクの韓国でこんな難しい映画があたっているのかと思いきや、やっぱり全然らしい。本来ならば日本で韓国の売れず屋さんの映画を見るってのは難しいんだけど韓流ブームで次々と韓国映画が入ってくるんでこうして見ることができる。素晴らしき哉、韓流ブーム。”客”の一人で自殺する男が小林薫（元毎日新聞）が似てるような気がするがだまってよ。

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