ただいま、京都映画祭開催中!(中間報告)〜京都映画狂人、大いに笑ふ〜

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☆京都映画祭に夢中のために感想を更新する時間もございません。しばらく、更新は滞ると思います。そのせいか、借りたビデオを見れないままに返してしまうことになりました。「午後の遺言状」見たかったな。。
☆京都映画祭は祇園会館、京極弥生座、京都文化博物館の3箇所で行なわれるので、何を見るかを考えねばならない。今回のラインナップは本当に凄くて、できれば全部見たいぐらいだ。が、私はパーマンではないのでコピーロボットを持っておらんし、また生計を得る手段としてフルタイムで仕事もしている。見る映画はどうしても限られる。21日に後半休、24日に年休をいただいた。代わりに26日は出勤せねばならない。この一週間ほどはパンフレットとにらめっこであった。またこの期間に高槻で女性映画傑作選もやるのだ。
☆19日。ぴあで買ったフリーパスを握りしめて京極弥生座に向かう。中島貞夫監督の「木枯し紋次郎 関わりござんせん」、東映スター揃い踏み「きさらぎ無双剣」そしてチャンバラの天才であった近衛十四郎先生の「十兵衛暗殺剣」を連続で見る。「木枯し紋次郎」では中島貞夫監督が来ていた。夕方、祇園会館にて「京の俳優・時代劇を語る」という座談会を見る。参加者は志賀勝、三島ゆり子、品川隆二、五味龍太郎、野口貴史市田ひろみ、そして中島貞夫。実は志賀勝のファンで彼を楽しみにしていた。俳優(加賀邦夫)の息子と言うことを始めて知った。ついでに言うと市田ひろみ大映のニューフェースだったことも知らんかった。各役者が思い、思いのことを喋っていたが志賀勝と三島ゆり子の掛け合いと品川隆二の暴走が面白かった。お客さんには関係者も多いらしく、「あの人に逢うのは俊藤(東映のプロデューサー、藤純子の父親)さんの葬式以来やな」という声とか「東京でやった中島監督の映画は大入り満員やったらしいな」との声が聞こえていた。大阪芸大中島貞夫は芸大で教えている)の学生さんらしい若い人も来ていた。

☆20日。今日も朝から京極弥生座で内田吐夢監督の「宮本武蔵 一乗寺の決闘」近衛十四郎先生主演で集団時代劇のはしりと呼ばれた「忍者狩り」マキノ監督のリメイク「浪人街」(フィルム状態悪し)を見る。今回は「忍者狩り」「十兵衛暗殺剣」「きさらぎ無双剣」「浪人街」「座頭市 血煙街道」と近衛十四郎映画祭か、と思うぐらいに先生の出演作品が多い。実にいいことだ。夕方から京都文化博物館にて「『武士道』公開記念シンポジウム」を見に行く。「武士道」ってのは日独合作で作られた1926年という古い作品で戦国時代に日本に流れ着いたドイツ人カップルの冒険活劇(なんだろう、多分)で大変珍しいもので日本版のフィルムは無く、ドイツ版での公開となった。シンポジウム終了後にも見たのだが、ストーリーがかなり変てこでトホホな映画であった。シンポジウムの最中、客席に座っていた蓮實重彦が「バカな映画」と言っていたが確かにこれは珍品の部類だろう。ちなみに蓮實重彦って名前だけ知ってて顔を知らなかったんで近くにいたのに全然気づかなかった。

☆21日。昼まで浮世の義理にて田舎で仕事。午後から祇園会館にて集団時代劇の傑作「十三人の刺客」京極弥生座にて千恵蔵主演の「新撰組鬼隊長」、そして祇園会館にて平田満のゲストトーク後に「蒲田行進曲」を見る。弥生座では連日満員だが、祇園会館は半分ほどの入り。やはりハコが大きいところはしんどいか。「蒲田行進曲」はそんなに好きな作品ではなかったが、スクリーンで見るとあのがちゃがちゃとした感じがなんとも楽しい。つまらん人生だが、明日も生きてみようと明るく映画館を後にすることができた。実にいい映画だ。

☆明日は浮世の義理で出勤。行けませぬ。。文化庁シンポジウムに逝きたかったけどなあ。。

http://www.kyoto-filmfes.jp/2004k/index.html