京都映画祭中間報告

 木曜日、金曜日と京都映画祭でMOVIX京都に入り浸りでございました。えー会場はガラガラです。半分ぐらいの入りですな。木曜日はドイツ映画の「幻影」多部未華子主演の「ゴーヤーちゃんぷるー」和製ロバート・デュバルこと蟹江敬三主演の「MAZE マゼ」、金曜日は京都を舞台にした「ハリヨの夏」いしだ壱成復帰作の「インディアン・サマー大森一樹監督の「悲しき天使」と見てきたが、どの作品も力作で「見るんじゃなかった」と思う作品はなかった。いいと思ったのは「幻影」と「インディアン・サマー」か。「幻影」は根無し草のように生きる少女と生き別れになった娘を探す母親の物語。落ち着いた雰囲気の映画でゆったりとしたテンポでストーリーを進め、終盤にドラマを凝集して見ごたえのある映画になっている。主演の女の子が何より可愛い。「インディアン・サマー」は都会に生きる若者を描いた作品で行方不明になった幼馴染を手がかりをつかんで探していくというサスペンスの手法を使いながら、登場人物の心の動きを丁寧に描いて、後味さわやかな作品に仕上げている。時間軸を微妙にずらして、映画の後半に謎解きを用意している手法はありがちなんだが、さわやかなラストを演出している。いしだ壱成の演技が素晴らしいが、黒谷友香能世あんな伊藤かな国分佐智子と美人揃いの女優陣が嬉しい。水橋研二高知東生もよい仕事だ。特に水橋研二の酒屋探偵が最高だ。舞台挨拶にいしだ壱成が来ててびっくりした。

 残るは二日。今日は「女番長 ゲリラ」ですな。