オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト 2/5 TOHOシネマズ高槻スクリーン7
★★★
→「戦場のピアニスト」で健在ぶりをアピールした大ベテランのロマン・ポランスキーの最新作。ポランスキーも70歳過ぎで世間一般で言う爺さんだが、相変わらずかっこいいな。1933年生まれって言えば日本で言えば藤本義一だぜ。完璧爺さんじゃん。爺さんになっても腹出てねえし、まだまだ女にモテるな。私にとってポランスキーと言えば、やっぱり「チャイナタウン」。ジャック・ニコルソンの魅力をマックスに楽しめる作品だ!

 「オリバー・ツイスト」の映画化は過去に何回もされており、私も1968年の「オリバー!」を見ていたこともあってそれほど新鮮味は感じなかった。正直に書くとミュージカルだった「オリバー!」の方が本作より面白かった。

 19世紀のロンドンを舞台にしたセットの出来栄えがすごい。メイキングによると、巨大セットで一つの町をまるまる作ってしまったそうだ。ざわざわとして雑然とした町並みがここちよい。くすんだ感じの石畳も人々がバタバタと走る足音も生活臭が感じられて、映画の背景を色濃いものにしている。ドラマもオリバーに中心がおかれて、少年の心の動きが丁寧に描いてあって見ごたえがあった。だからと言うわけではないが、もっと長くなってよかったのではないか。130分なので決して短い映画ではないが、なんか物足りなく感じてしまった。現代の日本映画で2時間以上は犯罪以外の何者でもないが、ポランスキーの力量ならば3時間の映画も長さを感じさせないできっちり描けるだろうに。

オリバー・ツイスト オリジナル・サウンドトラック

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戦場のピアニスト [DVD]

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チャイナタウン 製作25周年記念版 [DVD]

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黄昏のチャイナタウン [DVD]

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・・後年にジャック・ニコルソンがメガホンを取った続編。長いだけです。

オリバー・ツイスト(上) (角川文庫)

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オリバー・ツイスト(下) (角川文庫)

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・・オリバー違い

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