インサイド・マン

インサイド・マン 6/11 TOHOシネマズ高槻スクリーン6
★★★
スパイク・リーの最新作。前作の「25時」はちっとも面白くなかったので、少し心配だったがまあまあの出来栄え。上質のクライムムービーになっている。デンゼル・ワシントンクライヴ・オーウェンジョディ・フォスターと芸達者をうまく使って、2時間を飽きさせずに見せてくれる。銀行で立てこもり事件が起こった。クライブ演じる銀行強盗と刑事のデンゼルとの心理戦がストーリーの中心だが、事件とは別にその銀行の頭取からの秘密の任務を受けた女弁護士のジョディの動きが加わる。一見、必要なのかと訝ってしまうほど単純なサイドストーリーなんだが、これが最後まで絡み付いてきてラストをひとひねりして綺麗に終わらせている。まあジョディよりももっと癖のある脇役、「25時」に出ていたフィリップ・シーモア・ホフマンや「シリアナ」の弁護士役が印象的なジェフリー・ライトを使った方がもっとよかったと思うが。でも年取ってもジョディは相変わらず綺麗だし、許す。一時期は正義の味方ばっかりだったデンゼルも「トレーニング デイ」以降、癖のあるキャラクターを演じるようになってとっても楽しそうだ。(あ、これは書いちゃ駄目か)現場を指揮する特殊部隊長にアメリカの逢沢一郎ことウィレム・デフォー。あんまり活躍はありません。

 それから字幕は戸田奈津子。字幕の女王は松浦美奈さんにお譲りになって、この頃はめっきり仕事を減らされています。大変、結構なことです!別に本作では「おっ死ね!」とか「バカこいてません!」とか「こそったな!」などの戸田誤訳がございませんでしたし、普通に見れました。(こないだ「マグノリア」を久しぶりに見たが本当にひでえ訳。こんなんでよく文句でなかったな。)やればできるじゃん。戸田さんには関係ないですが、この題名はいくらなんでもネタばれなので?こいつはコトだ!「中の人」と2ちゃんチックに直訳するなど!ただ、映画を見るとこの題名、結構いろんな意味があることに気づくかもだ。辞書引けば「Inside」ってのには随分いろんな意味がありますよ。

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