やましろ映画館事情2006 追加分

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先日、書いたやましろ映画館事情の追加分です。「どこがやましろやねん!大阪の映画館ばっかやないか!」と思われるかもしれませんが、おっしゃるとおりでございます。私がよく行く高槻、大阪の映画館を並べてるだけです。

大津京町滋賀会館シネマホール(大津)
→大津の滋賀会館にある、小さな映画館。RCSが配給・宣伝を行っており、大阪、京都のミニシアターで上映した映画をちと遅れて上映している。かつては水曜日から日曜日まで上映を行っていたが、今は月曜日以外は上映を行っていた。一時期は困った時の韓国映画頼りか韓国映画の上映ばかりであったが、単館公開系の作品を中心にリバイバル上映もありと多彩なプログラムを展開している。見損ねた映画がポコッと上映されている時があって嬉しい。雰囲気もいいんだが、いかんせん大津と言う場所がなあ。。昨年は3本鑑賞。

TOHOシネマズ高槻(高槻)
→私の現在の映画ライフの根幹を支える映画館。昨年には会員証のマイルとやらで一ヶ月の無料パスポートもいただいた。国鉄高槻駅に直結している立地条件から見るともっと賑わっていてもよいと思うが、休日でも混むことはあまりない。(但し、ポケモンやコナンの時には家族連れで朝から賑わうことが多い)他のシネコンのように郊外にないので、駐車場が無料にならないことがネックになっているのだろうか。何にせよ、8スクリーンもあるシネコンが近くにあることは大変に便利である。スタッフの教育にやや難あり、という欠点をのぞけば、いい映画館だと思う。今年の3月にフランス映画祭を実施するなど独自色を出そうとしているがラインナップに工夫は見られない。まだ若い支配人の腕の見せ所であろう。昨年は30本鑑賞。

高槻松竹セントラル(高槻)
→ここの映画館はすごい。駅前商店街の中のパチンコ屋の二階にある、いわゆる駅前映画館であるが、本当によく頑張っている。新作封切、単館公開系、日本映画の特集上映を組み合わせて2つのスクリーンをフル稼働して難局を乗り切っている。特集上映は日替わりで二本立ての上映を行っている。昨年は長いシリーズになっている女性映画傑作選、市川雷蔵映画祭、人生名画劇場、不滅の時代劇傑作選などのテーマで上映している。日本映画の醍醐味を教えてくれる映画館である。こうした映画館は本当に貴重である。客層は高齢化しており、平日も休日も賑わっている。仕事帰りに見ていくのが昨年の楽しみの一つだった。昨年は36本鑑賞。

第七藝術劇場(十三)
→昨年は色々あって一時は休館していたが、12月に再開。興行ラインに乗りにくい外国映画、日本映画、ドキュメンタリーを中心に番組を組んでいる。十三にこの手の映画館があるだけでも奇跡だろう。昼間しか行ったことないけど、あそこは風俗街だし、隣はボーリング場だしな。あんまり立地条件はよくない。まあそれを言うなら池袋の新文芸座もそうなんだけど。昨年は森崎東監督ベストセレクションを上映。昨年は8本鑑賞。実は再開してからはまだ行けてない。。。なお毎年、ここではシネマコリアが開催されています。映画を見てから、「やまもと」でねぎ焼き食べて喜八州で酒饅頭買って帰るのが正しい関西人の姿です。

シネ・ヌーヴォ(九条)
→地下鉄九条駅から少し歩いたところにある映画館。この立地条件も奇跡に近い。よくみんな、迷わずに行ってるもんだ。九条とという土地柄でなんでまたこんな映画館が。。と九条にある某地域の存在を知った今(長らく知らんかった)、本当に不思議である。これもコラボなのか?関西が誇るミニシアターの老舗でここも外国映画、日本映画、ドキュメンタリー、特集上映を中心に番組を組んでいるが、ここは本当にマニアック。私が足を運んだのも映画ファンになって随分たってからのことだった。「歩く、人」という日本映画を見たのが初めてだったが私を入れて2人しか客がいなかった。席が69席しかないので採算はかなりしんどいだろう。古めかしい映画館で隠れ家みたいな雰囲気である。椅子もかなりぼろぼろだったが去年、新調して座り心地もよくなった。東京で行われた日本映画の特集上映がちょくちょく行われるので見に行くことが多い。小津安二郎成瀬巳喜男などの有名監督から中平康豊田四郎渋谷実野村芳太郎監督作品などの上映があるのが嬉しい。今年に入ってからは独自企画で田中徳三特集上映を敢行。なんとインタビュー本まで作っている。素晴らしすぎるぜ!昨年は13本鑑賞。

天六ユウラク座・ホクテン座(天六
→ここも知る人ぞ知る映画館だな。地下鉄天神橋筋六丁目を降りて少し歩いたところにある映画館。連日、オールナイト!という幟と手描きの看板が目印の古めかしい映画館で一階に天六ユウラク座、会場にホクテン座1,2、そして地下にポルノ映画館。雰囲気や客層は新世界の映画館なんだが上映作品は「仁義なき戦い」でも「緋牡丹お竜」でもなくて、単館公開系の作品だったりする映画館。ヤクザ映画の上映も多いが、昨年は二本立て上映で「韓国映画セレクション2005」を敢行。韓流マダムで場内はあふれた。香港映画の上映もあったりで、ここでしか流れない映画もあるので、たまに行く。昨年は8本鑑賞。

テアトル梅田茶屋町
→大阪の代表的なミニシアター。東京テアトルグループが大阪に作った映画館。茶屋町の梅田ロフトの地下にある。回りには毎日放送と梅田コマ劇場があって、雰囲気がなかなかよい。ラインナップは売れ筋の単館公開系作品。日本映画やヨーロッパ映画韓国映画と幅広い。土日は満員になることが多い。特にスクリーン2の方は60人しか入らないので人気作品が来るとすぐに満員になる。数年前には増村保造レトロスペクティブの上映があったり、珍しい日本映画のリバイバル上映などもあったが最近は全くなくなった。ここは毎月第一水曜日を映画の日としていたがいつのまにか統一して毎月1日が映画の日になったのね。昨年は3本鑑賞。

シネ・リーブル梅田(スカイビル)
→日活グループのミニシアター。梅田スカイビルの3階にある。上映作品のラインナップは売れ筋の単館公開系映画であるが、アニメ作品の上映が多い。ガンダムではリュックサックの男が詰め掛け、テニスの王子様では腐女子がつめかけていた。100人ぐらいしか入らない劇場だが中は広々としてゆったりと映画が見れる。昨年は4本鑑賞

梅田ガーデンシネマ(スカイビル)
→テアトル梅田。シネ・リーブル梅田、そしてここがまあ大阪の勝ち組ミニシアターであろう。土日はもちろん連日賑わっている。恵美須ガーデンシネマの系列。数年前は単館公開系のヨーロッパ映画ばかりのラインナップだったが、恵美須ガーデンシネマが日本映画の上映を始めたので日本映画の上映本数も増えてきた。まあここの上映作品は京都シネマで見れますしね。そんな事情で昨年は鑑賞なし。

シネマート心斎橋(心斎橋)
→ここも館名がころころ変わる映画館である。アメ村のビッグステップの中にある映画館で昔はパラダイスシネマというミニシアターであった。平成14年からは松竹が運営を開始。パラダイススクエアとして松竹の難波地区での洋画ロードショー映画館となるが相変わらず、単館公開系の作品も上映しており、旧作のデジタルプリントのお披露目も行っていた。そして今年の4月からまたまた経営権が交代。韓国映画で大もうけしたエスピーオーが買い上げた。とにかく昨年は儲かって仕方なかったらしく、税金で取られるぐらいなら映画館経営に乗り出してやれと「シネマート六本木」に引き続いての韓国映画専門映画館を作ったわけだ。館名はシネマート心斎橋に変更。さっそく「韓流シネマフェスティバル2006」を開催した。「韓国映画の情報はシネマート心斎橋で!」と意気込みを語っていたが、5月中旬からはまたアメリカ映画「ナイロビの蜂」を上映。ウリナラのやることはよくわからんニダ。やっぱり韓国映画だけでは難しいのかね。

OS名画座(梅田)
→旧・OS劇場C・A・P。100人ぐらいの小さな劇場で雰囲気もいい。単館公開系の外国映画、たまに日本映画の上映がある。昨年の12月に館名を変更。いつのまにか座席指定制(特集上映を行っているモーニングショーは自由選択制)になっていた。昨年は2本鑑賞。モーニングショーで上映された「いつか読書する日」が二週間連続満席御礼という快挙を成し遂げた。私も初日に見に行きました。

動物園前シネフェスタ4(西成)
→大阪の誇る、大阪市バベルの塔ともあだなされる税金の無駄使いの象徴的な腐れスポットであるフェスティバルゲートの最上階にひっそりあるミニシアター。そもそも遊園地なんていう雑音だらけのところに映画館を作ろうと言う発想が素晴らしすぎる。映画見てない人の発想だ。まあ映画ファンの言うとおりの映画館なんか作る意味ないってことですか。大阪市のお役人様はご立派でございます。死んでしまえフェスティバルゲート自体、今後どうなるかさっぱりわからんので、まあこの場合はいつつぶれるかわからんということですが、ここの映画館も正直、いつまであるかという状態がここ2、3年続いている。いつも行く時は「ここ来るのも今日で最後やろな。。」と思いながら来るのだが。元々は単館公開系の作品を中心にしたミニシアターだったが、現在は難波地区の拡大公開系の作品と従来の単館公開系を組み合わせて4スクリーンで上映を行っている。拡大公開系の作品が上映できるのは難波の映画館が改装中だからなので、いつまでも続くわけではない。おそらく、難波の映画館の改装が終わり次第、閉館なのだろう。6月1日より会員の新規募集を凍結したことからもラストディが近いのは容易に予想できる。ここの映画館は雰囲気は悪くないし、広々とした待合室もお気に入りなんだが構造がよくない。スクリーンの後方にドアがあるので、上映中に開けると光がスクリーンにモロに差し込むのだ。こんなん、素人でもわかるやろ。やはりここは映画を見る環境じゃない。それから映写技師がヘボいのか映画上映中に上映がストップしたことが数回あるのはいただけない。昨年は2本鑑賞。今年は。。閉館前に一度ぐらいは行くかも。

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