レント

●レント 5/6 MOVIX京都シアター6
★★
→力作である。80年代末のニューヨークの貧民街を舞台にした青年たちの群像劇を時代のキーワードであるドラッグ、同性愛、そしてエイズを盛り込んだぶ厚いドラマをミュージカルで描いた力強い作品である。

 それは認めるが、正直私には面白くなかった。はっきり言うと見てて恐ろしく疲れた。ミュージカルは疲れるのである。見せ場が多いので集中して見るからだと思うが、結構しんどい。それでも見終わってから、もう一度見たいなと思わせるのはやはり面白いからにつきる。

 本作の欠点は中盤からの転がし方が型通りで、感動のラストにまとめあげていくのが容易に予想できて退屈してしまうのだ。味付けがきついので、だんだん飽きてくるのだ。音楽にゴスペルやタンゴなどを取り入れて、工夫はしているのだが。。

 印象に残っているのはタンゴのシーンと酒場で大騒ぎするシーン。特に酒場での大騒ぎは皆が思い思いに踊り狂う様が楽しげでよかった。

オリジナル・サウンドトラック レント

オリジナル・サウンドトラック レント