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★TAKESHIS’　１２／４　ＭＯＶＩＸ京都シアター９
★★★
→北野武がファンのために作った映画、ってのがこの映画の正しい評価のような気がする。山根貞男さんが手放しでこの映画を褒めているのは、彼が北野武のファンでこの映画が「たけしファン」のものだとわかっているからだろう。前作の「座頭市」は、獅子身中のへそ曲がりな虫を無理やりに押さえ込んで浅野忠信まで使って撮った娯楽作であり、私は結構面白かった。ラストのタップダンスにだまされた感はあったが、気持ちよく見てられる作品で「映画監督北野武」の資質が感じられる作品であった。

　が、やっぱりたけしはたけしなんだろう。「俺の金だ。好きにさせろ」というたけしの叫び声が聞こえてくるほど、たけしらしい映画だ。自分の今まで作った作品のパロディなんて普通はやらない。でも思えば、黒沢清も一時期セルフパロディみたいなことやって遊んでたよなあ。。

　いずれにせよ、こんなこと、誰にでもできることでも許されることでもない。それが許されるのがたけしなんだろうけど。ギャグは相変わらず寒かったですが、割と楽しんでしまいました。唐突に出てくる岸本加代子がなんか笑えた。