アサルト13 要塞警察
●アサルト13 要塞警察 3/3 TOHOシネマズ二条スクリーン2
★★★
→高槻にTOHOシネマズがあるので、二条にはあんまり足を運ぶ機会がないのだが、こうした公開規模が小さなB級アクションをポコっとやってくれることがあるのでチェックは欠かせない。
イーサン・ホークもいつの間にかこの手の公開規模の小さな映画でしか名前を見かけなくなった。「リアリティ・バイツ」とか「ガタカ」もよかったが、当たり役は「トレーニング・ディ」の新米警官役であろう。ダーティーだが有能な警官なのか。根っからの悪人なのかが読めない、先輩警官のデンゼル・ワシントンを相手に回して、戸惑い怯えてようやく決断を下す警官役は実によかった。アメリカでは「トレーニングディ」が唯一の大ヒット作で大いに名前を挙げたのだが、日本では全くヒットしなかったので、まだまだ無名。(あ、映画ファン以外には、ということだぞ)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出る前のジョニー・デップみたいな状態だが、この人は脇で持ち味を発揮するタイプなので日本でのブレイクはないでしょうな。本作でも潜入捜査で仲間を失い、トラウマを背負った警官役。突発的に現場の舵取りをせねばならない立場となるが、決断に苦悩し続けている。こういう役柄が本当によく似合う。演技もうまいし、経歴から言ってもベテランの域に入ってきた俳優なんだが、どこかに素人くささが残っていて、観客が共感できる親しみやすさを生んでいる。得がたい俳優である。
ジョン・カーペンターが76年に撮った「要塞警察」のリメイク。最も本国でもヒットはなかったので、日本では劇場公開もなく、深夜放送で放映されたのみ。DVDは出ているが画質がひどいらしい。見てないので、オリジナルとの比較ができないが、大雪の日に孤立した警察署を舞台に登場人物を絞り込んで、最後まで展開が読めない活劇になっている。警官と犯罪者が協力して汚職警官と戦うという無茶なプロットに如何に説得力を持たせるか、そして敵対関係が何重にも入り組むという複雑な構造をアクションを挟み込んで気持ちよく見せてくれる。銃撃戦の中で死人が出るのだが、観客の予想を覆す事故も発生した。ネタバレになってしまうが、絶対に生き残ると思ったキャラクターが中盤にあっさりと死んでしまうのだ。
暗黒街の顔役を演じるのはローレンス・フィッシュバーン。相変わらず、演技がモーフィアスなんだが、相手をにらみつけながら口をゆがめて笑うところなんざあ、彼しかできまい。当たり役です。アイリス役のドレア・ド・マッテオもこの手の映画に欠かせないお色気キャラを好演。あのブーツで踏んでもらいたいと思ったのは私だけじゃないはずだ!
映画館で見るのがベストだが秋の夜長にDVDでじっくりと見るのもお楽しみ。見ましょう。
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