チャーリーとチョコレート工場 

チャーリーとチョコレート工場 9/27 MOVIX京都シアター3
★★★★
ティム・バートン監督作品。配給側はジョニー・デップ人気でまあまあのヒットを見込んでいたらしいが、ここまで大ヒットになるとは思わなかったらしい。ストーリーは実に単純で一筆書きでスパッと仕上げてしまった爽快さがあり、それに加えてウンパ・ルンパ族の大活躍の面白さにティム・バートン組の常連であるダニー・エルフマンの楽しさがいっぱいに詰まった音楽の数々が映画を効果的に盛り上げている。さらにである。ティム・バートンの映画に付き物である、父親と子どもの物語もしっかりと描かれており、さらに父親がクリストファー・リーという映画ファンへのサービスも欠かさない。正直、感動すら覚えた。映画を見ている最中にそれだけでも頬は緩みっぱなしであった。ティム・バートンにとっては代表作ではないと思うが、彼の力量からすれば本作や前作の「ビッグ・フィッシュ」はまだまだ通過点なんであろう。これからもこの監督からは目を離せませんな。美術のアレックス・マクダウェルが描くチョコレート工場もヘンゼルとグレーテルの「おかしの家」の雰囲気をたっぷり加えた「夢の工場」と呼ぶのにふさわしいものでうっとりするほど。久しぶりにチョコレートが食べたくなった。太るけど。

チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック

チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック