鞍馬山探訪〜天狗の住む鞍馬へ、おじゃれやおじゃれ〜
鞍馬山に行って来た。鞍馬山に行くのは大学一回生の時以来だから、8年ぶりになる。高校の時に通学で利用していた叡山電鉄も車両が観光客向きに新調されており、自動改札まで導入されている。すごい。私が高校の時には鉄っちゃん(鉄道マニア)が泣いて喜ぶようなレトロな車両が普通に使われていたのだ。カーブに差し掛かるとつり革が網棚にぶつかる音が妙に軽快であったのを覚えている。高校生であった私にはただのボロい車両にしか見えなかった。
秋分の日で休日ということもあって、鞍馬山に向う人は多かった。大学時代の友人と出町柳周辺をぶらついて、「ふたば」で豆大福を購入して、なぜか王将出町柳店*1で腹ごなしをして鞍馬山に向う。
鞍馬山は鞍馬寺という寺があるので仏教の山のように思えるが実は違う。昭和22年に開かれた鞍馬弘教という宗教の総本山である。詳しくはここを参考にされたい。入り口でもらったパンフを読んで正直、面食らった。なんか「ムー」みたいなのだ。鞍馬山の奥の方に「奥の院魔王殿」という旧跡があるのだが、説明に「650万年前、金星より地球の霊王として。。」という記述が見えてドキドキした。
写真はその奥の院
写真は鞍馬山のシンボルである「いのち」である。ローマ字では「I・NO・TI」と書かれており、発音は「いのてぃ」になるがツッコんではいけない。
私が8年前に参加したのもこの鞍馬山の行事である五月満月祭であった。これはウエサクさいと読む。ウエサク祭についてはここに詳しい。灯篭を掲げながら妙な呪文みたいなお経を唱えていたのを覚えている。本殿の下には「清浄髪奉納祈願所」となっており、信者の髪の毛が保管されている。壁ぎわにびっしりと髪をいれた壺が並んでおるのを覚えている。今回も見てきたが真っ暗なのでより不気味であった。こんなものを女の子と見に行ったのだから昔の私は今よりはるかに度胸がよかった。
圧巻は大杉権現である。木の根が地面に出ており大変に歩きにくいのだが、その周辺は瞑想道場になっている。どんよりとした雰囲気が漂っている。恐ろしく古い杉の木が祀られているがこの背面にもその杉を守るようにスクっと杉が立っている。そしてそこにもひっそりと鳥居が祀られている。修験者に教えてもらったのだが、何とも不思議なもので自然に頭が下がった。
奥の院を越えて貴船神社に下る。3時間ほど歩き、疲れていたが貴船神社の奥の宮を散策する。なかなか絵馬がユニークである。またゆっくり行ってみたい。叡山電鉄の貴船口まではバスに乗ろうと思ったが結局は逃してしまい、歩いてかえる。よく歩いた日であった。
翌日には京都市美術館でルーヴル美術館展19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へを見てきた。なかなかに充実したお彼岸であった。
鞍馬山については2ちゃんねるのスレにも色々載ってて参考になった。「秋の大祭」に行ってみたい。
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*1:ここはお金がない学生のために30分の皿洗いと引きかえにタダでメシを食わせるという慈善事業を行っている。雑誌にも載るほど有名で友人でチャレンジしたものもいた。