第七藝術劇場、休館へ

ナナゲイの愛称で親しまれている第七藝術劇場が昨日から休館している。ぴあにも17日以降の上映作品は未定と書いてあったし、何かあったのかと思ってサイト掲示板を見てみるとどうやらスタッフと経営陣の対立が問題であるらしい。ナナゲイの歴史は古い。笑福亭仁勇によるとナナゲイは戦前からの映画館らしい。最もその間には映画館名も変わっており、第七藝術劇場になったのは1993年から。1999年に閉館後は、落語会や上映会を行うフリースペースとして存族していましたが2002年の7月にロードショーの映画館として復活した。で、現在に至るのがナナゲイの歴史。

 私が映画を見始めたときにはこの映画館はなかったわけで当然、知りませんでした。ここで初めて見たのは平山秀幸の「笑う帰る」で2002年の10月に見ています。2003年は5本、2004年は9本(「シネマコリア」2本含む)今年もここで8本(「シネマコリア」2本含む)見てますから割と利用していた映画館ですね。

 色々と調べてみるとナナゲイ会員(ナナゲイのファンクラブみたいなもの)に8月24日に挨拶状が贈られているようです。挨拶状には9月17日より経営母体、代表者、支配人は変更されるが映画館名も会員の特典も何も変わらない、と書かれていたそうです。しかし8月の中旬からナナゲイが休館されるという噂が流れ始めて、サイトのBBSに松村支配人の書き込みがあったのは9月8日。

以下は引用

スタッフ一同、3年間頑張って来たのですが経営陣が一旦休館の
判断を財政的赤字の問題から判断しました。その経緯があまりに
も民主的でなくある種秘密裡に現場のスタッフを無視した形で
経緯したということがあります。そこで上映スケジュールに関し
ても経営陣の判断で2転3転して現場のスタッフも振り回され
お客さまに確かな情報をお伝え出来ない状況にあり本当にご迷惑
を御掛けしております。我々スタッフ一同何とかうまい形でナナゲイが続いていくように日々努力しておりますのでご理解いただければ・・・・・。本当に済みません。

その後、発表されたのは9月17日以降の休館だったのです。9月16日を以って現・支配人が退陣して、9月17日よりは新・支配人による”ナナゲイ”がスタートする予定だったのが白紙に戻ったというわけか。。スタッフ(BBSでは組合と書かれてますが)と経営陣のどちらに非があるかはわかりません。そんなことには興味もねえし、知りたくもないです。様々な事情はあると思うが一番の被害者はナナゲイで映画を見たい映画ファンでしょう。どんな理由であろうと上映を辞めてしまうというのは映画館にとっては致命的ではないでしょうか?ナナゲイでは様々な映画を見てきましたし、スタッフの応対も大変に素晴らしく、いい映画館だとは思いますが今回のやり方には賛成できん。

 支配人が変わるということは今までのナナゲイのカラー(偶然ながら休館前に上映されていたのは「サヨナラCOLOR」であった)も変わるでしょう。今までみたいに社会派のドキュメンタリーやおっそろしく地味な日本映画ばっかの番組編成は難しいでしょう。そこを含めてどう変わるのか。。不安にはなりますが。とにかく早期再開を願います。

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