演芸

京都市民寄席よまやま噺〜後〜

さて50周年を迎えた市民寄席。第287回の出演者及び演目であるが、「東の旅」桂吉弥 「崇徳院」桂小米朝 「高津の富」笑福亭松喬 「稽古屋」林家染丸 仲入り 口上 桂福団治、林家染丸、笑福亭松喬 司会 桂小米朝 太神楽 海老一鈴娘 「景清」桂福団治とな…

京都市民寄席よまやま噺〜中〜

もう少し、市民寄席の思い出話をやります。一度書いたかもしれない。中学3年生の頃、心の奥に秘めた密かな願望であったのだが、私は将来、落語家になるつもりであった。落語が好きだったのもあったが、当時の私は学校に馴染めず、また成績もバカ十哲と呼ば…

京都市民寄席よまやま噺〜序〜

京都市民寄席に行って来た。本日は50周年記念で会場はいつもの明倫、京都芸術センターではなく、祇園甲部歌舞練場にて開催。都をどりの会場ですな。市民寄席が始まった昭和32年。行政主催の落語会としては初めての試み。当時の京都は富貴もあったし、京…

第32回東西落語名人会に行ってきた

23日に神戸文化ホールで開かれた「第32回東西落語名人会」に行って来た。毎年、神戸で行われている落語会で前から興味はあったのだが、4800円という値段に加えて、神戸という地理的な遠さから二の足を踏んでいたのだが、今年は東京から桂歌丸師匠が…

松竹芸能会長、勝忠男死去

松竹芸能の会長だった勝忠男が亡くなった。享年80歳。秋田實と手を組んで上方漫才を大きくした功労者である。この人の歩みがそのまま上方芸能であった。笑福亭松鶴も藤山寛美もこの人には頭が上がらなかったらしい。 戸田学が編んだ「六世笑福亭松鶴 はなし…

どうでもいいことをたらたらと

繁忙期が終わって仕事も随分楽になってきたので、先週から落語会に行ったり、映画を見たりと遊んでおります。以下は簡単な備忘録代わりの日記7月4日(火)上方落語勉強会 京都府立文化芸術会館 三階和室 学生の頃によく行ったが、社会人になってから行くの…

京都市民寄席に行って来た

5月19日大雨の中、京都会館第2ホールで開かれる京都市民寄席に行って来た。市民寄席は大体いつも前売り券を買って行くのだが今回は仕事もあったので、当日券で見ることに。もう売り切れじゃないか、とドキドキしながら向かうと京都会館の回りは黒山の人だか…

なんばグランド花月に行って来た

土曜日になんばグランド花月に行って来た。長らく、演芸ファンやってるがNGKに行くのは初めてのこと。桂文珍と立川談志の二人会を見に来たことはあったけど、これは特別興行だった。私が毎月のように落語会に通っていたのは高校生の頃でとても4000円も払えな…

桂吉朝、逝く

桂米朝の功績は数多くあるが、そのうちの一つにホール落語会の定着があると思う。今から30年ほど前までは落語を聞くところと言えば寄席が一般的であった。数多く寄席のあった時代ならばともかく、戦後は寄席の数も減った。米朝は千日劇場閉館後、フリーにな…

今見ておかないともう死によるかもしれへん。まだ元気なうちの談志を見れてよかったよ

なんばグランド花月であった「談志vs文珍ふたり会」を見てきた。長らく演芸ファンやっとるがNGKははじめてであった。吉本はあんまり好きじゃなくて、足が向かなかったのだが行ってみると天井も高く、立派な施設であった。しかし、席の間が大変に狭く、移動に…

笑点が「氷点」のパロディであったことなんかもう誰も知らんやろな

私は長らくの落語ファンだが笑点の何が面白いのかがさっぱりわからん。中学生の頃、ひたかくしに自らの落語ファンを隠していたのが、父兄懇談の場で親父が「息子は家で落語ばかり聞いている」と発言したことから私の落語ファンは皆が知ることになった。 が、…

我々はまた一つ、伝説を目撃することになりそうだ

小谷野敦が「落語を聞く習慣がない人に日本文化について語る資格がない」と言ったように落語は相撲や歌舞伎や遊郭や浄瑠璃や様々なことが題材になっています。だから一種の耳学問にもなりますがなんと言っても面白い。テレビで落語よりもやっぱナマで見た方…

杉浦日向子さん、死去

東京住まいは長続きしなかったが関西に帰ってからも何か東京には漠たる憧れというのがあって、この人の語る江戸の情緒には強く心惹かれていた。熱心なファンではなかったが「お江戸でござる」はよく見ていたしね。元々はガロ出身の漫画家で江戸時代を舞台に…

笑福亭福笑独演会

金曜日に厚生年金会館での笑福亭福笑の独演会に行ってきました。笑福亭松鶴の弟子で独特な雰囲気な持ち主でぶっとんだ新作落語がめちゃくちゃに面白い。独特の節回しでこれはぜひライブで聴きたい。久しぶりだったが腹をかかえて笑った。やっぱり落語は面白…